なつです。この企画2回目です。タイトル通りに5チーム紹介します。今回はATL以外、かなり悩む余地が少なかったような気がします。3チームがエクスパンションなので、それも当然の話なのですが。
第1回は以下のリンクから。ルールも冒頭に書いてあります。
https://andonutstabetai.hatenablog.com/entry/2024/08/06/221258
それでは第1回で説明したルールを踏まえて早速行きましょう。
6.ロサンゼルス・クリッパーズ(BUF,LAC)
PG クリス・ポール Chris Paul
SG カワイ・レナード Kawhi Leonard
SF ブレイク・グリフィン Blake Griffin
PF エルトン・ブランド Elton Brand
C ボブ・マカドゥー Bob McAdoo
まず先に言わせてください。第1回冒頭で説明した「ポジションのバランス」云々のルールどこ行ったん?フロントコート全員PF・Cタイプのビッグマンやんけ。あとカワイSGってどうなん?
って思うじゃないですか。でも、マジでこれくらいしか選択肢ないんですよね。と言うのも、LACひいてはその前身のサンディエゴ・クリッパーズ、バッファロー・ブレーブスを語る上で、フロントコートの3人ってどうしても外せないんですよ。
最も選外になる可能性が高いのはブランドですが、超弱小時代のLACを毎年20得点10リバウンドで支え、オールNBA 2nd×1、AS×2に輝き、かつ2005-06シーズンにはチームをWCSFに導いて、ナッシュ時代のPHX(アマレ抜き)をGAME 7まで追い詰めました。プレーオフはその一回きりですが、タレントがいない中、7年チームを支えたことを考えると、後述のポール・ジョージより上だと感じます。
で、もう一つの問題がSGにまともな候補がほぼいない。LAC最盛期のロブシティ時代、SGと言えばレディックとクロフォード。超優秀なロールプレイヤーですが、歴代ベスト5には微妙。ブレーブス時代にはランディ・スミスという9シーズンプレーし、ASに1回という優秀な選手もいましたが、流石にカワイよりは下だと思います。確かに21年以降のカワイはプレーオフには必ず怪我で消える男ですが、なんやかんや受賞歴はそこそこあります。ちなみにBasketball Referenceで調べた結果、ここ数年のカワイは40%超がSG扱いになってるみたいです。しっくりは来ませんが。
最後にSFグリフィンについてですが……、まぁ彼のハンドリングやアシスト能力ならやれるでしょ!
で、惜しくも選外はDJことディアンドレ・ジョーダン。あとはPGことポール・ジョージ。一瞬、ウィングをカワイ&PGにして、ブランドを選外、グリフィンを正規ポジションのPFにする案も考えましたが、流石にブランドを外してPGを入れるのはちょっと…と考え直しました。PGも5年でオールNBA 3rd×1、AS×3、21年POでは球団史上唯一のWCF進出に貢献と、実は結構頑張っているんですが。
7.メンフィス・グリズリーズ(VAN,MEM)
PG マイク・コンリー Mike Conley
SG トニー・アレン Tony Allen
SF パウ・ガソル Pau Gasol
PF ザック・ランドルフ Zach Randolph
C マルク・ガソル Marc Gasol
これも(どうせ誰も読んでないけど)考えられそうな反応を先に言います。
「またフロントコート全員PF・Cタイプやんけ」
「SFならシャリーフ・アブドゥル・ラヒームおるやろ」
「ジャ・モラントどこ行ったんや」
まず一つ目について。しゃーないねん。本当に、この3人を抜くことが不可能なんです。LACと一緒です。なんなら、あっちより顕著に、この3人が明確な球団トップ3選手だから抜けないんです。パウのSFは怪しいと思いますが、得意なパス能力で頑張ってもらいます。
で、モラントについて。正直、トニー・アレンと迷いましたが、それでもMEMで7シーズン、462試合プレーし、オールディフェンシブ×6。球団側からは永久欠番にすることが発表されている(本人の意向でセレモニー延期中)"Grit and Grind"の象徴的選手である彼を抜くのはどうかと思い、モラントではまだ時期尚早と判断しました。言うてもモラントって実働4年なので。
てなわけで、歴史が浅いチームということもあり、Grit and Grind時代+パウという構成に落ち着きました。(テイショーン・プリンスとかのことも忘れてないよ)
8.アトランタ・ホークス(TRI,MLH,STL,ATL)
↑地味に移転が多く、略称も多いが後ろ二つ以外使うことないので特に関係ない。
PG レニー・ウィルケンズ Lenny Wilkens
SG ジョー・ジョンソン Joe Johnson
SF ドミニク・ウィルキンス Dominique Wilkins
PF ボブ・ペティット Bob Pettit
C ディケンベ・ムトンボ Dikembe Mutombo
全チームトップクラスに悩んだのが、このホークスです。歴史クソ長いし、その上でペティットとウィルキンス以外さほど突き抜けた選手もいなければ、王朝を築いたこともない。てかペティットがいたセントルイス時代以降、優勝したことないし、そもそもアトランタ移転以降ファイナルにも進出していない。
結果、選ばれた5人のうちウィルケンズはAS×5ながらオールNBAに選出されたことがありません。
ウィルケンズは1960-61シーズンから在籍し、アトランタ移転と同時に移籍するまで8年プレー。ぼちぼち強豪のセントルイス・ホークスを牽引しつつも、毎年プレーオフではウェスト&ベイラーのLALや、リック・バリーのSFWに負けていました。
ジョンソンは「アイソ・ジョー」として知られた割と最近の選手。馴染みのある人も多いはず。全盛期である2000年代後半をATLで過ごし、6年連続AS選出。オールNBAも1回。正直、今回調べるまで、ここまで球団史で高い位置になるとは思いませんでした。
ウィルキンスとペティットは先述の通り、実績がずば抜けているので、2人について名前で軽く検索して貰えば大体わかります。
ムトンボについては、在籍が4年半とかなり短いのですが、その間にオールNBA×1(シーズン後半で移籍した01年含めば2)、AS×4、DPOY×2、オールディフェンシブ×3と歴代屈指のディフェンダーであることを証明しました。
惜しくも選外となった選手は、ピート・マラビッチ。ルー・ハドソン、クリフ・ヘイガン、ポール・ミルサップ、アル・ホーフォード、そしてトレイ・ヤング。
マラビッチは「ピストル・ピート」の異名で知られた往年のスコアリングガード。NCAAのスーパースターとして知られ、NBAキャリア最初の70-71〜73-74の4シーズンをATLで過ごしました。実力的には恐らくウィルケンズを軽く凌ぎますが、いかんせん年数と受賞歴に乏しいです。
スイングマンのハドソンはセントルイスで2年活躍したのち、アトランタ移転後は9年に渡り本格的にエースとして活躍。しかし、本人の活躍とは裏腹に、チームは東に編入されたことで、70年代当時強豪だったハブリチェックのBOSやフレイジャー&リードのNYKに阻まれ続けました。在籍年数4年の差を考慮し、ジョンソンと入れ替えも可能です。
ヘイガンはラッセルが支配した60年代に活躍したSF。STLで10シーズンプレーし、オールNBA×2、AS×5と実績はジョンソンを上回るかもしれませんが、スタッツ的にSGに置くタイプに見えなかったので、選外です。
ミルサップとホーフォードは共に15年の球団史上最高60勝に貢献した10年代のフロントコート。特にCのホーフォードは9年在籍し、AS×4とムトンボを上回る継続性でしたが、ピーク時の評価を考えて、ムトンボを優先しました。
最後にトレイ・ヤングですが、このままATLでプレーを続け、今まさに行なっている短期的再建が上手くハマれば、案外簡単に球団史上最高のPGになれるかもしれません。頑張れ!
9.マイアミ・ヒート(MIA)
PG ティム・ハーダウェイ Tim Hardaway
SG ドウェイン・ウェイド Dwyane Wade
SF ジミー・バトラー Jimmy Butler
PF レブロン・ジェームズ LeBron James
C アロンゾ・モーニング Alonzo Mourning
↑何回見てもDwyaneってスペルに納得がいかない
先に惜しくも選外になった選手を紹介すると、シャックことシャキール・オニールとクリス・ボッシュです。
流石に3回優勝している上、強豪の時期が長いこともあって、エクスパンションチームとは思えないほど豪華。ボッシュを入れられないのは惜しいですが、基本的にこの5人で議論の余地はないのではないでしょうか。
この5年の貢献、特に2回のファイナル進出を考えると、ジミーを外してボッシュをPF、レブロンをSFと言うのは流石に違うと思いますし。
10.シャーロット・ホーネッツ(CHA)
↑恐らくどの時期も略称はCHAだが、88年から2002年までの時代をCHH、ボブキャッツ時代をCHA、ボブキャッツの流れを汲む現ホーネッツをCHOと評価するサイトもある。というか、Basketball Reference さんがそうしてる。
PG ケンバ・ウォーカー Kemba Walker
SG デル・カリー Dell Curry
SF グレン・ライス Glen Rice
PF ラリー・ジョンソン Larry Johnson
C アロンゾ・モーニング Alonzo Mourning
はい、2チーム連続のモーニング。このチーム、エクスパンションの数チームの中でもハッキリと、明確に弱い。
まぁ、間違いなく21世紀で現状一番酷いフランチャイズなので仕方なし。(一応今のホーネッツは応援してるので、アンチと勘違いしないで欲しい)それと、分かりきった補足ですが(上でも少し触れましたが)今回含めているのは88年から2002年まで存在した「シャーロット・ホーネッツ」、04年に生まれたシャーロット・ボブキャッツ、そしてボブキャッツの流れを汲む現在の「シャーロット・ホーネッツ」の選手です。ニューオーリンズ・ホーネッツの選手はペリカンズの選手に含みます。(その都合でジャマール・マッシュバーンやバロン・デイビスらのキャリアが二分され、割を食っています)
PGのケンバは球団史上最高の選手。文句なし。
SGのカリーも継続性と平均得点や6thマン賞の受賞でほぼ確定的。
SFのライスはモーニングとのトレードで加入し、3年間エースとして活躍しASに3年連続選出。
PFのLJことラリー・ジョンソンはドライチとして入団後、僅か5年の在籍で移籍。その間にAS×2、オールNBA×1。
Cのモーニングはシャックに次ぐドラ2で入団も僅か3年でトレード移籍。なんなのこの球団…。その間にAS×2。
フューチャー・ブルズとはなんだったのかってくらい、早々に若手コアがいなくなったチームです。
惜しくも選外の選手は、史上最小のNBA選手ながら10年在籍し、90年代の若きホーネッツをまとめたPGマグジー・ボーグス。
2010年代前半に3年在籍し、オールNBA 3rdが1回のCアル・ジェファーソン。
以上、特に言うことなし。今後、ラメロ、ミラー、マークら、今の若手が名を連ねることを願います。
ということで、早くも第2弾でした。次は、Jazz,Kings,Knicks,Lakers,Magicの5チームです。
読んでいただいた方、ありがとうございました!