お疲れ様です、なつです。
早くも第3弾。折り返し地点です。今回はタイトル通り、ジャズ、キングス(ロイヤルズ)、ニックス、レイカーズ、マジックの歴代ベスト5を選出していきます。ルールは第1回の冒頭に記載しているので、そちらを参照ください。
今回は前回と打って変わって、歴史が長いチームが多いので割と苦労しました。正直聞き馴染みのない選手が割といるキングス、逆に名選手が多すぎてかなり悩んだレイカーズなど様々。それでは早速紹介していきます。
↑ニューオーリンズ・ジャズというチーム名が良すぎて、ユタ移転後も土地に無縁のジャズ名乗ってんの改めてしっくり来ない。
PG ジョン・ストックトン John Stockton
SG ピート・マラビッチ Pete Maravich
SF エイドリアン・ダントリー Adrian Dantley
PF カール・マローン Karl Malone
C ルディ・ゴベア Rudy Gobert
今回紹介する中では比較的議論の余地が少ないチームです。
74年にニューオーリンズで始まったジャズの歴史ですが、改めて調べた結果、ストックトン&マローンの時代が長すぎて、案外と時代の整理が簡単なことに気づきました。これ以降では、デロン・ウィリアムス&カルロス・ブーザーの時代、ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアの時代があり、逆に言えば、この3つ以外特筆すべき時期はありません。一応、ストックトン&マローン時代の前には、弱小から強豪への過渡期にあたる80年代前半はありますが。
順に紹介しますが、ストックトン&マローンに説明いりますかね?
ストックトン、生え抜き一筋、通算アシスト、通算スティールがNBAで歴代ぶっちぎり1位。
マローン、歴代屈指のスコアリングビッグで、レギュラーシーズン通算得点数歴代3位(23-24シーズン終了時点)。
2回のNBAファイナル進出を果たした、2人揃って史上最高クラスのコンビです。
SGのピート・マラビッチは「ピストル・ピート」として知られる…この話前にしたな。ニューオーリンズ時代のエーススコアラーであり、5年在籍し、オールNBA×3(1st×2)、AS×3の実力者でしたが、発足当初のチームでは勝利に恵まれず。ユタ移転から程なくして移籍。そのシーズン終了と共に引退しました。
SFのダントリーはマラビッチの退団直前の79-80シーズン開幕前にトレードで入団し一躍ブレーク。ストックトン入団2年後、マローン入団の1年後の85-86シーズンオフに退団した、言わば狭間の世代である80年代のエースです。時代を代表するスコアラーでUTAでの7シーズンで平均29.6得点と圧倒的な得点力を見せ、得点王も2回。オールNBA×2、AS×6と素晴らしい活躍を見せました。このフランチャイズがNBAで戦えるようになるまでの過程を支えた選手です。
最後にCのゴベアについてですが、9シーズン、611試合プレーし、オールNBA×4、ディフェンシブ×6(1st×6)、DPOY×3、ブロック王×1と素晴らしい実績です。
メディアによっては80年代にダントリーと共に活躍し、11シーズン、875試合プレーしたマーク・イートンを挙げています。こちらも守備型Cで6.0/7.9/1.0/0.4/3.5(!?当然歴代最高の平均ブロック数です)と守備特化の成績。AS×1、ディフェンシブ×5(1st×3)、DPOY×2、ブロック王×4の実績は圧巻です。また、85年には今なおリーグ記録のシーズン5.6ブロックも記録しています。通算ブロック数はオラジュワン、ムトンボ、ジャバーに次ぐ4位です。余談ですが、ジャバーのキャリア最初の4年はブロック数がスタッツとしてカウントされていませんでした。
守備面での受賞歴について、
「ゴベアが活躍した2010年代は攻撃特化のスタイルが進んだ影響で守備型選手が少なく、受賞が簡単だった」
という意見も分からんでもないですが、それに関しては
「攻撃力の低い選手が生き残りにくい時代に、守備を最大の武器にリーグ上位のCに位置している」
という反論もできるので、取り敢えずイーブンとして一旦放置。その上で、オールNBAの受賞歴を見て評価しました。攻撃面はゴベアがイートンを上回っていますし。専らラジコンですが。彼のポストプレーはなんとかならならないんですかね。
またメディアによっては候補にすらゴベアの名前を挙げず、メメット・オカーの名前を挙げているものもありましたが、流石にこちらは論外です。確かにオカーは2000年代という早い時期にストレッチ性を発揮した素晴らしい選手で、特に現代にいたら当時以上に活躍したであろうストレッチ5ですが、受賞歴はAS×1です。実働も6年程度ですし。
ゴベアが何かと嫌われやすい選手なのは承知の上ですが、流石にここで候補にすら挙げないのはバイアスかかってないか?とすら思います。
他に惜しくも選外となった選手はD-Willことデロン・ウィリアムス、AK-47ことアンドレイ・キリレンコ、カルロス・ブーザー。いずれも2000年代に活躍した素晴らしい選手ですが、流石にストックトン、ダントリー、マローンが上です。
12.サクラメント・キングス(ROC,CIN,KCO,KCK,SAC)
PG オスカー・ロバートソン Oscar Robertson
SG ミッチ・リッチモンド Mitch Richmond
SF ジャック・トゥイマン Jack Twyman
PF クリス・ウェバー Chris Webber
C ジェリー・ルーカス Jerry Lucas
前身のシンシナティ、カンザスシティ時代を含め、歴史の長さのわりに強かった時期がロバートソンの60年代、ウェバーらの2000年代前半、そして現在くらいしかないので、非常に難しかったのが、このチームです。ある意味ホークスに似ています。
まずはガードから。MILの項でも触れましたが、PGのロバートソンはもはや説明不要の球団史上最高選手で、シーズン平均トリプルダブルも達成したNBA歴代No.3のPG。
もう一人の枠をリッチモンドとタイニーことネイト・アーチボルドが争うことになります。
ピーク時の実力で言えばアーチボルドの方が上かも知れません。70-71〜75-76シーズンの6シーズン在籍し、オールNBA×4(1st×3)、AS×3、得点王×1、アシスト王×1。特筆すべきは史上唯一得点王とアシスト王の二冠に輝いた点です。(一応平均で言えばロバートソンも達成していますが、当時は平均でなく通算でタイトルが決まっていたので、彼は受賞していません)ちなみにプレーオフ進出は1回。
対するリッチモンドは90年代に7シーズン在籍し、オールNBA×5、AS×6とアーチボルド同様に低迷するチームを牽引し続けました。素晴らしいスコアラーでありつつ、ゲームメイクもこなし、3PA 4.8で3P%は40.4%とシューターとしても優秀。非常に器用な選手です。ちなみにプレーオフはアーチボルドと同じ1回。
単に受賞回数を比較するのであればリッチモンド、これまで通り1stチームを重く見るのであればアーチボルドと言った感じですが、個人的には大差を感じないので、アーチボルドがロバートソンと同じPGであることを鑑みて、リッチモンドを選出しました。
続いてフロントコートですが、こちらは、候補が多く大変でした。取り敢えず確定で選出される2000年代のエース、クリス・ウェバー以外を年代順に紹介します。ちなみにウェバーは私が歴代で2番目に好きな選手です。現役時代は見ていませんが。
まずはCのアーニー・ライゼン。50年代、ジョージ・マイカンの時代に活躍した選手で6シーズンでAS×4。球団史上唯一の優勝にも貢献。まぁ、この人に関しては一部メディアで名前が挙がってたから名前を出しましたが、個人的には真っ先に除外してます。リーグのレベルがあまりにも低い時代ですし、その上で受賞歴にもマイカンやドルフ・シェイズみたいな飛び抜けたものがないので。
続いてSFのジャック・トゥイマン。55-56〜65-66の計11シーズンと長くロイヤルズ一筋でプレー。19.2/6.6/2.3のスタッツを残し、オールNBA 2nd×2、AS×6とロバートソン時代を支えました。出場試合数はチーム歴代2位です。
トゥイマンと同じく(在籍期間はあまり被りませんが)ロバートソン時代のフロントコートを支えたのが63-64〜68-69の6シーズンプレーしたPF・Cのジェリー・ルーカス。19.6/15.6/3.3と素晴らしいリバウンダーであり、この時代のビッグマンとしては多いアシストも特筆すべき点です。オールNBA×5(1st×3)、AS×6と、このリストの中では飛び抜けた受賞歴です。
次は69-70〜80-81の11シーズンでプレーしたサム・レイシー。そのキャリアで特筆すべきスタッツや受賞歴はなく、AS×1だけ。しかし、出場試合数、通算リバウンド、通算スティール、通算ブロックで球団記録を持っています。当時の環境を鑑みても、FG%がビッグマンの割に低かったり、いくらなんでもずば抜けた能力が無さすぎたりと、評価に困る選手ですが、70年代低迷するキングスを支えた、フランチャイズの歴史に確実に必要不可欠な選手です。
時代は一気に飛んで2000年代SAC。SFのペジャ・ストヤコヴィッチ。フランチャイズ史上最高の時代を支え、優れたシューターとして知られる彼は、8シーズンプレーし、オールNBA 2nd×1、AS×2。2000年代フロントコート、特に西は化け物揃いなので受賞歴は控えめですが、シーズンによってはウェバーを上回ってリーディングスコアラーになったりと、非常に高い貢献度を誇りました。
次に皆さんお馴染みの2010年代のエースセンター、デマーカス・カズンズ。今は台湾で無双してます。7シーズン弱の在籍期間で、オールNBA 2nd×2、AS×3。スキルフルなビッグマンの先駆けとして存在感を放ちました。彼の在籍期間にチームが全く勝てていなかったり(このフランチャイズは基本常にそうですが)、ターンオーバーやファウルが多かったりと弱点や批判の多い選手ではありますが、確かにフランチャイズ史に残る選手です。
そして最後の候補が現在もSACでプレーするドマンタス・サボニス。2シーズンちょっとの在籍で、AS選出こそありませんが、リバウンド王×2とオールNBA 3rd×2。来季以降の活躍にも期待が掛かります。
既に上に書いたように今回、私が選出したのはSFトゥイマン、PFウェバー、Cルーカスです。選出傾向としては受賞及びAS選出回数優先ってとこですかね。2000年代の西、それもフロントコートの魔境っぷりを考えると、トゥイマンとペジャは入れ替えてもいいかもです。
13.ニューヨーク・ニックス(NYK)
↑創設以来名前と本拠地が変わらないチームは楽で良い
PG ウォルト・フレイジャー Walt Frazier
SG アラン・ヒューストン Allan Houston
SF カーメロ・アンソニー Carmelo Anthony
PF ウィリス・リード Willis Reed
C パトリック・ユーイング Patrick Ewing
先に言っておきます。SFは、上記のフレイジャー、リードやアール・モンローと共に70年代前半の黄金期を築いたデイブ・ディバッシャー(Dave DeBusschere←なんだこのスペル!?)を選んだ方がいいかも知れません。
球団の歴史はやたら長く、本拠地は聖地と呼ばれ、人気もバカみたいに高いのに、フロントは結構やらかすし、そのおかげで圧倒的に強い時期はそんなに長くない。NBA版阪神タイガースとしてお馴染み(んなことはない)のNYK。ちなみに通算では負け越しです。阪神は勝ち越してます。
このチームからベスト5を選出しようとすると、候補は自然と2回の優勝(球団史上、優勝はこの2回だけ)を果たした70年代前半のチームか、黄金期ブルズと幾度となく激突した90年代の強豪時代からになりがちです。
クライドの愛称で知られるPGのフレイジャーは70年、73年の優勝にエースとして貢献。NYK一筋で12シーズンちょいプレーし、オールNBA×6(1st×4)、ディフェンシブ×7(1st×7)と攻守に貢献。後述のリード、ユーイングと並んで球団史上最高の選手の1人です。
同じく70年代の優勝に貢献したチームの大黒柱がリード。Cとしては決して恵まれたサイズではないものの、MVP×1、オールNBA×5(1st×1)、ディフェンシブ 1st×1、そしてファイナルMVP×2と大活躍。70年ファイナルのGAME 7で足を引きずったリードが試合に先発したシーンは、恐らく球団史上最高の名シーンでしょう。(当時を覚えている人は今やかなり少ないでしょうが)
90年代からは今なおニューヨーカーにこよなく愛されている、ニューヨークの魂ユーイング。オラジュワン、ロビンソンなど歴代屈指のビッグマンがひしめく90年代をフィジカルに戦い、時代No.3のCとして活躍。70年に並び球団史上最多の93年の60勝や、94年のNBAファイナル進出に貢献。15年在籍し、オールNBA×7(1st×1)、ディフェンシブ×3、AS×11と素晴らしい実績を残しました。
で、問題が残り2枠なんですが。候補としてはガードではアール・モンロー、マーク・ジャクソン、ジョン・スタークス、アラン・ヒューストンが挙げられます。ただ、ほか3人が純粋なSGなのに対し、ジャクソンは明確にフレイジャーと同じPGなので今回は除外します。
モンローは71-72シーズン開幕直後、ライバルチームのボルチモア・ブレッツから、まさかのトレードで入団。その後、9シーズン598試合に渡りプレーし、73年の優勝に貢献。ASに2回選出。華はありませんが、攻撃の2ndオプションとして貢献しました。
残る2人はユーイング時代を知る選手。レジ打ちから這い上がったドラフト外選手として知られるスタークスは、90-91〜97-98シーズンに在籍。ユーイング時代を大いに支え、ディフェンシブ×1、AS×1。96-97シーズンにはヒューストンの獲得に伴い、シックスマンに転身し、シックスマン賞を受賞しました。
ヒューストンは96-97シーズンに移籍してくると、スタークスの先発の座を奪う形で活躍。高精度のアウトサイドを武器とするスコアラーで、99年のミラクルニックスがファイナル進出を果たす上で立役者の1人になりました。翌99-2000、00-01シーズンにはASに選出。大型契約も結び、チームの顔になりますが、01-02シーズンからチームが急降下。暗黒期が始まります。
更に余談にはなりますが、自身も思わぬ形で後世に汚名を残すことになります。03-04シーズンに膝を負傷し、04-05シーズン終了後にはその影響で引退。結果、彼の莫大すぎる契約に対する贅沢税だけが残りました。これに端を発し、アムネスティ条項が生まれ、これが(それほど本人のせいでもないのに)「アラン・ヒューストン・ルール」と呼ばれる非常に不本意な結果になりました。ちなみに、彼の契約にはこのルールは適用されませんでした。この一件もあって、「史上最悪の契約」として、しばしば彼の名前は挙がりますが、彼自身は間違いなくフランチャイズに名を残す良い選手です。
出場試合数は602で、なんとスタークスと全く一緒です。ていうか、この3人は試合数にほぼ違いないんですよね。あとヒューストンは通算得点が球団史上4位だったりします。
話がそれましたが、結論としては私はヒューストンを選出します。大体のメディアがモンローを選出する中、ある媒体がモンローでなくヒューストンを選出しているのを見た時、「ノスタルジーに浸る30代が選んだのか?」とだいぶ失礼なことを考えましたが、よくよく見るとモンローってイメージほど活躍してないんです。特に70年代という時代背景を考えると尚更。
70年代はABAが全盛の時代で、人気や実力のある選手が二分されていた時期です。NBAにとっては、ある種暗黒期と言えるほど人気がなく、またスター選手も少なかった時代です。
それを踏まえて、今回は定石を外し、ヒューストンという攻めた選出にしました。異論は認めます。というか、(ポジションの都合もあるとは言え)彼がNYKのトップ5選手と言われるとやっぱり違和感ありますし。
長くなってしまいましたが、次はフロントコートから残り1枠を争う選手。個人的には先述のディバッシャー、82-83〜83-85の実質3シーズンのみ活躍したバーナード・キング、そしてご存知メロの三択かなと思います。
ディバッシャーは70年代の2回の優勝に貢献し、途中加入を含む在籍6シーズンでディフェンシブ1st×5、AS×5と、モンローをも上回る実績を誇ります。
キングは怪我に苦しみましたが、実働3年でオールNBA 1st×2、AS×2に輝いたスコアラーで、得点王も獲得。84年には優勝を果たすバードのBOSをGAME 7まで追い詰めました。
そして、ある意味NYK暗黒期の象徴となってしまっているのがメロ。先にネガティヴなことから言うと、2010-11シーズン途中から16-17シーズン終了までの彼の在籍期間中、彼は6年連続ASに選出されていますが、彼のプレーに「意味があった」期間は12-13シーズンまでの2年と少しだけです。残りの4年は、チームは比較的弱い東にありながらプレーオフなど夢のまた夢という最悪の状況でした。それら全てがメロのせいというのは酷ですし、最大の責任はオーナーはじめフロントにありますが、DENからの移籍に伴ってNYKがガリナリはじめ大量のアセットを出したという背景や、彼のリーダーシップや振る舞いを踏まえると、彼への批判も的外れではありません。ディバッシャーと対照的にDFはリーグ最悪クラスですし。
で、それらを踏まえても彼を推す理由は、やはり12-13シーズンに尽きます。この年のNYKはキッドらベテランの活躍が光り、54勝で99-2000シーズン以来の50勝を達成。(54勝はユーイングが健在だった96-97シーズンに挙げた57勝以来)メロ自身も、KDを破って自身初の得点王、そしてオールNBA 2ndに選出(NYKでは唯一にしてキャリア最後のオールNBA)。MVP投票ではレブロン、KDに次ぐ3位。プレーオフではECSFでINDに敗北するも、1回戦突破は13年ぶりでした。
根拠としては薄い気がしますが、先述の70年代の時代背景も考慮し、私はピーク時の実力を考えてメロを選出します。
14.ロサンゼルス・レイカーズ(MNL,LAL)
↑ジャズほどじゃないが、ミネアポリス離れたのに今や大都会LAで「湖の町」名乗ってるのジワるな
PG マジック・ジョンソン Magic Johnson
SG コービー・ブライアント Kobe Bryant
SF エルジン・ベイラー Elgin Baylor
PF カリーム・アブドゥル・ジャバー Kareem Abdul-Jabbar
C シャキール・オニール Shaquille O'Neal
BOS同様、歴史がクソ長い上に、優勝回数もバカ多い超名門なので殿堂入り選手もアホみたいに多く、その上BOSほど明確に「この5人やろ!」みたいな枠も少なく、間違いなく一番悩んだし、今でも納得できていないのがLALです。強いて言えばマジックとコービーだけは最初から確定していました。あとジャバーも流石に確定でええやろ…と思ってます。
誰を落としても燃える気しかしないので、今回選外になった選手を並べていくと、
ジョージ・マイカン
ジェリー・ウェスト
ウィルト・チェンバレン
ジェームズ・ウォージー
まぁ、ウォージー、パウ、ADは置いておくにしても、特にウェストとレブロンを外したことには納得はいっていません。レブロンとか外したら、ぶっ○されそうだし、ウェストはNBAのロゴになったほどの選手であり、ベイラーと並んで「レイカーズの象徴」だった男です。
ただ、マジック、コービー、ジャバーが抜けない中、次に誰を入れるとなった時に、個人的には2000〜02のLALの3連覇(というか疑惑に塗れた00年と02年の優勝)をさほど評価してないのですが、それでも3回のFMVPという実績を残したシャックを選ばないわけには行きません。癪ですが(シャックだけに)。ジャバーと同じCですが、ポジションを歪めてまで、入れる必要があるのかなと思います。
で、残りの1枠をエルジン・ベイラー、ジェリー・ウェスト(ウェスト選出の場合はSGとし、コービーをSFにシフト)、レブロン・ジェームズで争うことになります。なんだこのハイレベルすぎる争い。
で、各選手を取り敢えず在籍期間で比較すると、実質12シーズン846試合をLAL(前身のMNL含む)一筋でプレーしたベイラー、14シーズン932試合をLAL一筋でプレーしたウェスト、34歳からの6シーズン349試合をプレーし、現在もLALに在籍するレブロン。
やはりフランチャイズプレイヤーでないという点で、レブロンはだいぶ不利です。受賞歴を見てもオールNBAの回数は当然のこと、1stチーム選出回数でも自身がすでにベテランに差し掛かっていること、60年代と比べたリーグのレベルの上昇が影響して大差があります。
ですが、レブロンには「エースとしてチームを優勝に導き、FMVPを受賞した」という2人、特にベイラーにはない強みがあります。ウェストは72年に優勝していますし、69年にはFMVPを受賞していますが、こちらのFMVPは史上唯一の敗退したチームからの選出です。
また、一部ファンの間では2020年のリングを「ミッキー・マウス・リング」と揶揄する声もありますが、私はあのリングの価値を例年に比べて低いものだと“全く”考えていません。
とは言え、流石に長年チーム一筋で、フランチャイズの象徴を務めた2人を押し退けてレブロンを入れるのもなんだか気が引けるので、他2チームで選出されていることも踏まえて、レブロンには今回は遠慮してもらいました。
で、どちらを選ぶかですが、選手単体で見た時、歴代ランキングで上なのは個人的にはウェストです。しかし、彼はどう考えてもガードだし、コービーをSFにするのは、やはり美しくない。ということで、ベイラーを選出しました。
正直、LALに関してはベイラー、ウェスト、ジャバー、マジック、シャック、コービー、レブロンの7人から好きな選手を並べておけば、あとは好みの問題だと思います。「ジャバーのPF起用が嫌だ!ポジションは綺麗に嵌めたい!」ということであれば、シャックOUT、PFにレブロンINでも良いと思います。
15.オーランド・マジック(ORL)
PG アンファニー・ハーダウェイ Anfernee Hardaway
SG ニック・アンダーソン Nick Anderson
SF トレイシー・マグレディ Tracy McGrady
PF ドワイト・ハワード Dwight Howard
C シャキール・オニール Shaquille O'Neal
今回の最後はORLです。先程と打って変わり、歴史がかなり浅いので、4人は確定として残り1枠を誰で埋めるかでめちゃくちゃ悩みました。
まず確定枠の4人を軽く説明。
アンファニー・ハーダウェイ、通称ペニーは「ジョーダンの次のリーグの顔」「マジックの再来」とも期待されながら、怪我により誰もが想像したようなキャリアを過ごせなかった悲運の大型ガード。しかしオールNBA×3、しかもキャリア2年目と3年目に1stチームに選出され、2年目にシャックと共にファイナルに進出した実力は伝説的です。
シャックはキャリア最初の4年しかORLにいませんでしたが、その間に残した実績はペニー同様圧巻です。しかしまぁ、モーニングと言い、この頃のエクスパンションチームに入った若手ってフランチャイズに残らないよな。
マグレディ、通称T-Macは時代を代表し、時にはコービーさえ凌駕する歴代屈指のスコアラーとして活躍。在籍4年で得点王×2、オールNBA×4(1st×2)。ちなみに歴代ランキングではSGとして出てくることが多いですし、Basketball ReferenceではORL時代はSG起用がほとんどとされていますが、何故かネット上のベスト5企画ではSF扱いでしか見かけない選手です。
そして2000年代に活躍したORL史上最高の選手がドワイト・ハワード。メロ同様、移籍の経緯が最悪だった上に移籍後のキャリアもアレなので、メディアからも嫌われていますし、認めたがらない人も多いですが、ORL史上最高の選手は現状間違いなくハワードです。シャックが選出されることが多いですが、在籍年数等を考慮すれば議論の余地があるかすら怪しい。90年代より東のレベルは落ちているとは言え、ちゃんとファイナルにも進出していますしね。
で、残り1枠。ペニーをPGとして扱うかSGとして扱うか、T-MacをSGとして扱うかSFとして扱うか、で1〜3番のどのポジションの選手でも無理なく選出できます。
ちなみにポジションの都合で選外になった選手がニコラ・ブーセビッチ。いくら、あの外角からのシュート力があっても、ほとんどCとしてしか出たことがない選手は極力SF扱いしたくないので。
そして残った候補が、ハワード時代を支えたPGのジャミーア・ネルソン、創設当初から在籍しシャック&ペニーの結成と崩壊を見届けたSGのニック・アンダーソン、ハワード時代のキーマンでシューティングビッグマン(SF)のターコルー。
この中から私はアンダーソンを選びました。まず主力として貢献した期間を考えてターコルーを除外。
在籍年数やパッと見の成績はネルソンと大差ありませんが、サイズの違いに起因するDF能力の差からか、アドバンスド・スタッツが僅かに上回っている点などが理由です。あとは単純にペニーはPG起用の方がロマンあるよねってだけの話です。
以上、今回の5チーム終わり!!長い!!マジで長い!!もし読んでる人がいたら、よく読んだな!大変だよこれ、すごいよ!
次からはもっと楽にやりたいです。次の5チームはMavericks,Nets,Nuggets,Pacers,Pelicans の5チームです。もう今からめんどくさいのが分かりきってるチームが3つほどあって笑えてきます。
ではではまた次回!