なつブログ

野球、アニメ、ゲームなど様々なことを思いつくまま書きます。不定期更新。

「友達の妹」ヒロインについて

今回が実質初投稿になるわけですが、話題はタイトルの通りです。いきなりですが「友達の妹」ヒロインについてお話しします。より正確には丁度一年前に買った「友達の妹」をメインヒロインに据えたとあるラノベについて話していこうと思います。

 

さて、勘の良いTwitterフォロワーの諸兄なら既にお察しでしょうが、これから私が語るのは「友達の妹」をメインヒロインに据えた、と“謳っただけ”のクソラノベへの酷評です。

その作品のタイトルは「友達の妹が俺にだけウザい」です。

タイトルから既に地雷臭しかしませんね。そもそも10年前、せめて5年前ならまだしも、今時タイトルでヒロインとの関係性が丸わかりな、ド直球「そのまんま」タイトルは非常に地雷度が高いです。ラノベ自体に地雷が多いのは今に始まった話ではないし、「そのまんま」タイトルに限った話でもありませんが。

少なくとも私の好きなラノベは「そのまんま」系は少ないです。どうしてもインパクトで勝負したがるラブコメが嫌いなんですよね。

タイトル、ヒロインとの特殊な関係性やヒロインの出自等のインパクトで、コメディ要素含む「ウケ」を狙っていくスタイルはそもそもラブコメとの相性が最悪で云々という話は今回本筋ではないのでまたの機会に。

では何故わざわざ地雷と分かってて、友人に散々「アホちゃうか、金の無駄やろ」と言われても、発売日三日後以内にわざわざ大型書店に出向いてまで、私がその本を購入したのかといえば、単にこのメインヒロインが気になったからです。

このメインヒロインというのが、主人公の唯一の親友の妹という設定で、活発で明るい所謂陽キャ。いつも主人公をからかって遊んでる小悪魔系後輩ヒロインです。

この時点で私の脳裏には私の好きなあるヒロインが浮かんでいました。私のラブコメ好きの原点とも言えるパワプロ、その近年の作品に登場する木場静火ちゃんです。

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静火ちゃんは主人公のライバルにして、シナリオによってはチームメイトで主将も務める嵐士の妹。水撒きで主人公をびしょびしょにしたりといたずらを仕掛けて主人公を困らせます。

男子を含むクラスメイトと放課後に遊びに誘われたことを主人公に告げて、主人公が無関心だと不機嫌になったり、逆に(主人公にその気はないが)難色を示すと目に見えて喜んだり。

そんな彼女に主人公は見事に翻弄され続けるわけですが…。

と、だいたいこんな感じ。静火ちゃんについて興味持たれた方はパワプロアプリをダウンロードしてフレンドの静火ちゃんでも借りれば即イベント見られるので、今回は割愛します。(YouTubeにイベント集上がってますしね)

兎にも角にも彼女は兄の親友である主人公を舐めてるように見えて、誰よりも一途に想って前々から高く評価していたり、主人公と兄に対して憧れや劣等感のようなものを抱えていたりと非常に「友達の妹」として素晴らしいヒロインなわけです。そんな彼女を想起させる設定と素晴らしいイラスト(写真参照)を見た私は、ワンチャンにかけてその本を手にしたわけです。

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さて、皆さん思い出してください。今回のテーマは何だったか。

そう、「友達の妹」ヒロインを“謳っただけ”のクソラノベについての話でしたよね。この“謳っただけ”という部分について解説したいと思います。

実はこのヒロイン、主人公との間に「友達の妹」という関係以上に密な繋がりがあります。というのも、主人公はゲーム製作をしており、このヒロインは主人公にのみ正体を明かして声優をやっています。

もうね、この時点でダメなんですよ。「友達の妹」というものを何も分かっていない。ヒロインにとって主人公は兄の友人という微妙な距離感であることが大事なんです。或いは兄と主人公の関係の強さがあって魅力を発揮する立ち位置でもあります。

そうであるのに、このヒロインは既に主人公と秘密を共有できるくらい密な仲で、それでいて兄と主人公の関係はといえばラノベのテンプレ友人キャラらしく「信頼してる」の文のみでロクに伝わってこない。

 

これは「友達の妹」ヒロインを“騙っている”と言っても良いでしょう。主人公と秘密を共有する仕事仲間という設定の方が強い以上、「友達の妹」である必要がないのですから。

 

あと、私がこのラノベを酷評する理由の最たるものは単純に主人公が気持ち悪い。もうね、オタク感強すぎて無理。

主人公の説明文「極度の効率厨ということを除けばおおむね普通」。ね?わかるでしょ?説明不要でしょ?

どうせ人助けして「この方が効率がー、俺の為でー」とか偽悪的発言してヒロインのハート射止めるんでしょ?って思うじゃないですか。

 

全くその通りです。

 

 

 

こんな奴が愛されるわけないやん。キモオタ向けのラブコメというジャンルで、「それ言うたら元も子もないやんけ」とお思いの方もいるでしょうが、世の中にはちゃんと応援できたり、多少のキモさに目を瞑れる程度のラブコメ主人公はいます。

パパ聞きの瀬川祐太くんをすこれ。

私個人の意見としては不器用でも必死に頑張る主人公がラブコメの最適解な気がします。

この主人公然り、陰キャ設定なのに常に自信に溢れてて無駄に有能なやれやれ系主人公ってどの層に需要があるのか。

自分も有能と思い込みたい陰キャ中学生に需要があるのかな。

 

と、長くなりましたが今回のお話はこんな感じです。

現在では数巻刊行されてるようで、どうやら20万部も売れてるらしいですが、少なくとも私の一巻時点での評価は「クソ」でしたね。

ま、ラノベなんてイラスト良ければ売れることもありますし、売り上げはアテになりません。「いもいも」とか「いもいも」とか「いもいも」も一巻しか読んでないけどクソでした。

 

とにかく信じられるのは自分の目だけ。この作品が本当にクソかどうかは貴方の目で確かめてください。

 

PS.友達の妹で静火の次に思い出したのは、ISの五反田。

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