なつブログ

野球、アニメ、ゲームなど様々なことを思いつくまま書きます。不定期更新。

雑記 好きな映画でフルコース作らないか?

 オタクです。今回やることはタイトルの通りです。

 トリコってあるじゃないですか?で、ネットやってたら絶対目にするコレ、あるじゃないですか?

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 コレ見てて思ったんですけど、好きな映画でフルコース作ってみたら絶対楽しいですよね。ということで作ってみました。

 僕がカバーしてる範囲は極めて狭い上に洋画か日本アニメ映画が候補になってしまうのはお許しください。

 あと僕は料理に詳しくないのでなんとなく「前菜」とか「肉料理」みたいなジャンルの名前から連想するイメージに近い映画選んでます。ちなみに今回はネタバレなし。ここにあるのが僕の人生ベスト8の映画というわけでもなく、ある程度はバランス考えてます。

 映画という媒体の性質上そんなもの作ったところでまとめて順番に見るなんてことはないんですけど、それでもこういう形で今まで数多出会った好きな映画たちとの出会いや思い出を振り返るのも一興。そんなわけで早速前菜から。

 

  1. 前菜

 前菜と言うとなんというか少しだけ映画の価値を貶めているような捉え方されそう(それこそ本来の料理の前菜に失礼)なんだけども、今回は「ハードルが低くてスッと入ってくる映画」を選びました。その一本がこちら。

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フットルース(現代:Footloose)」

 言わずと知れた名作の一つ。サウンドトラックが凄まじく高い知名度を誇るケヴィン・ベーコン主演の青春ミュージカル映画

 ケニー・ロギンスの歌う表題曲のFootlooseをはじめとする軽快な楽曲と共に話も非常に簡潔に進行しますし、爽やかな後味も最初の一本として良いのではないかと。

 楽曲が優れているだけでなく、物語にも素晴らしいものがあります。新たな文化を愛好する若者と既存の文化やそれを守る大人たちとの確執を、ただ大人を批判するという形ではなく、双方が歩み寄り言葉を尽くし理解し合おうとする姿勢を尊重するという形で解決しているのが非常に好印象です。

 

2.スープ

 ここも比較的軽く行けるものがいいかなと言うことで時間が短く、アニメーション、けれどメッセージ性(深み)のある作品をということで選んだのがこちら。

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「トレジャー・プラネット(原題:Treasure Planet)」

今回選んだ作品の中では一番マイナーかな? ディズニー映画ですが知名度はかなり低く、僕と同様に幼少期にケーブルテレビを見て育った人たちがディズニーチャンネルで観たことがあるかなぁというくらいの作品。

 ですがこれが大傑作。父の蒸発以降、全く見えない将来に不安を感じ、一人機械いじりと危険な遊びに興じる少年ジム。そんな彼が偶然宝の地図を手に入れ旅に出航。そこで出会ったサイボーグのシルバーとの間に奇妙な友情が芽生え、徐々に彼に父親の面影を重ねていくが……。というあらすじ。

 漠然とした未来への不安を抱えるジムにシルバーが贈る言葉の数々、旅の中で未来の舵を握る一人の立派な人間へと成長していく姿。そして物語を締めるジムのセリフ。全てが「少年が大人に至る物語」として非常に素晴らしく、そして爽やかなものとなっています。

 

3.魚料理

 ここに関しては「映画に魚ってなんやねん」という話になったのでジャンルと映画に関係はないです。(友人はシャークネード5をぶち込んでいた)この枠は好きな映画の中で他のジャンルに入れられなかった映画を入れましたが、強いて言うならば「骨を自分で抜く→メッセージ性を汲み取る必要がある」社会性の強い映画ということになるんですかね(後付け)。「丁寧な映画」という意味で「最強のふたり」なんかも人によってはここに入るかも?

 兎にも角にも次の映画がこちら。

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「コーチ・カーター(原題:Coach Carter)」

 この映画は弱小バスケ部のサクセスストーリー……でもあるんですが、それ以上に腐敗した社会で「大人」とは何か、「大人」が果たすべき責任は何かという部分を痛烈に描いた傑作です。

 実話をもとにした話でもあり、アメリカの治安の悪い地区に暮らす若者たちが如何に未来を閉ざされているか、そのことに大人が如何に無責任かという部分が描かれています。しかし決して批判的に話が展開されるわけではなく、そのような環境を変えるために奮闘する主人公のカーターや、少年から大人に成長していく選手たちの姿にはすごく前向きな力をもらえます。

 

4.肉料理

 これはもう「この映画入れるならここやろ」というイメージで即決しました。

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ジュラシック・パーク(Jurassic Park)」

 言わずと知れた大傑作。まず公開から30年近く経った今までまっっっったく見劣りしない素晴らしい映像。そして(シリーズのいくつかの作品と違って)メッセージ性の込められた脚本。全てが「映画」として完成された素晴らしい作品ですよね。映像史みたいな規模で見ても、歴史の分岐点というか、急速に進化を遂げた特異点の一つなんじゃないですかね。

 ちなみにNetflixで映画制作の裏話みたいなのが聞ける「僕らを作った映画たち」というドキュメンタリーで、当時あの歴史を変えた映像が如何にして作られたか特集してます。

 これで一作目がロストワールドやら3レベルの脚本だったら歴史がどうなっていたのかも気になるところ。

 

5.主菜

 お待たせしました。言わずもがな個人的な「最強」をぶつける所。前置きはいらない。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(原題:Guardians Of The Galaxy)これが僕の「最強」です。

 これまた以前も紹介しましたが、やはりこの作品は映画という娯楽(エンターテイメント)にとって一つの王道と言えるのではないかと。例えばゲームにおける「ラチェット&クランク」のように、シンプルに媒体の「楽しさ」を詰め込んだら、こんなものになるだろうなという作品。

 ずば抜けた映像と音楽のセンス、個性的な登場人物と彼らが織りなす下品で軽快な会話、そしてロクでなしが立派なヒーローになるまでの成長を描いた「ド王道」の脚本。全てが合わさって完全無欠、最強無敵の映画になってます。これ以上語ることはないでしょう。

 

6.サラダ

 主菜の次はメッセージ的な部分は軽めがいいかなとコメディ映画からこの一本。

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ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(原題:The Hungover )

  以前も当ブログで紹介しましたが、数々の映画賞にノミネート、更にはゴールデングローブのミュージカル・コメディ部門で作品賞を受賞した傑作コメディ映画です。ジャンルとしてはロードムービーでもあります。

 良作コメディ映画らしく非常に整ったテンポと、コメディ映画では中々見ない、様々な要素が緻密に配置された意外性満載の脚本が更に軽快さ、痛快さを倍増させる超傑作コメディです。

 

7.デザート

 次の映画は正直ここに置くか迷いました。ぶっちゃけ普通にメイン級の映画です。ただアニメというだけで無理やり「軽めやろ」ということにしてここにぶち込みました。本来なら恋愛映画でも入れようかと思いましたし、思いついた中では「ローマの休日」が食後のデザートに丁度良いと思います。が!どうしても僕のフルコースにこれを入れたかった!

 そんな一本がこちら。

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スパイダーマン:スパイダーバース(原題:Spider-Man : Into The Spider-Verse)」

 公開以降は年に2、3回は見てる大傑作。スパイダーマン映画史上最高傑作です。

 これも何者でもない少年が成長していくという物語としてはトレジャー・プラネットと同じですし、ヒーローになる物語としてはGotgと同じです。つまりそれなりに被ってしまってるんですよね。

 

 でもね!いいんすよ!僕はこういう味が好きなんすよ!

 多くのスパイダーマンが登場する本作では繰り返しスパイダーマンのオリジンが「お決まり」として描かれています。そして同じ運命を辿るように主人公のマイルスの物語が描かれ、その中で「ヒーローとは」「スパイダーマン」とはという部分が浮き彫りになっていきます。

 まずは一回見て欲しい。様々な質感のスパイダーマンが並び立つアニメーションとしての異質さも然ることながら、どのスパイダーマンも「スパイダーマン」そのもので、「なぜスパイダーマンがかっこいいのか」が再確認できる作品になっています。

 見終えた後の爽やかな感じはデザートでいいんじゃないすかね。

 

8.ドリンク

 本来ならコーヒーやら紅茶で最後に落ち着かせる所らしいですね。なので最初は「スタンド・バイ・ミー(原題:Stand By Me)」で落ち着いた爽やかな終わりにしたかったんですが……。

 

「それでええんか?」

 

となんとなく思ってしまったので、ここでかますことにしました。ていうか邦画どころかアメリカ以外で制作された映画が一本も入っていないのもなぁと思ったので最後はドイツからこちらの一本。

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「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(原題:Knockin' On Heaven's Door)」

 

 はい、食後にテキーラぶち込みます。ざっくり紹介すると、余命宣告を受けた真面目な若者と不良の若者が海を見るために旅に出るロードムービーです。病院を脱走した彼らがパクった車が偶然にもギャングの金を乗せた車だったために、道中様々な珍事や荒事を引き起こしていくという話ですね。

 余命宣告を受けた身でありながら、この「人生最後の旅」の間、彼らはその悲哀を時に滲ませながらも痛快に笑い続けます。破滅的な生き方や旅ではありますが、失うもののない彼らは逆に言葉では形容し難い「何か」、救いのようなものを得ていくのです。

 物語の結末はあらすじの時点で察しがつくと思いますが、そのエンディングさえも悲劇的に描くのではなく、彼らが海に見た「何か」に心惹かれてしまうような、しみじみと感じ入ってしまうような終わりになっています。

 旅の終わりというのは無条件に「エモ」ですし、それはまぁ古今東西RPGやらを触ればわかるわけですが、この映画を見て思ったことは「ロードムービーRPGと一緒で、旅の終わりに振り返った時に押し寄せる寂しさや懐かしさ、色んなものが入り混じったこの感情が全てで、この感情を残すことが旅の、作品の意味なのかなぁ」ということですね。そのくらい視聴後の余韻が独特な素晴らしい一本。

 

 ということで(途中からオススメ映画紹介になっていましたが)フルコースの完成!

 

前菜 フットルース

スープ トレジャー・プラネット

魚料理 コーチ・カーター

肉料理 ジュラシック・パーク

主菜 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

サラダ ハングオーバー

デザート スパイダーマン:スパイダーバース

ドリンク ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

 

 以上、これが僕のフルコース。全体のバランスを考えて入れた方が良い映画や、ここにある映画より好きな映画はありますが、取り敢えず今回はこれで。これからも大量に修正が入るでしょうが今はこれです。

 

 今回はこれまで。みなさんも是非このフォーマットを使ってアニメやら漫画やらでもランキングではなくフルコースを作ってみてはいかがでしょう。それではまた次の記事で!

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

今回の選考漏れも含んだ参考リストです。

ハングオーバー

ジュラシック・パーク

コーチ・カーター

Gotg

アベンジャーズ・エンドゲーム

スパイダーバース

トレジャー・プラネット

天気の子

MIB 2

バッドボーイズ

ボヘミアン・ラプソディ

フォードvs.フェラーリ

ジョジョ・ラビット

ショーシャンクの空に

スタンド・バイ・ミー

ノッキン・オン・ヘブンズドア

ULTRAMAN

シン・ウルトラマン

アルマゲドン

トゥルーマン・ショー

イエスマン

アバウトタイム

きっとうまくいく

犬王

 

 多分これでもまだまだ漏れあります。ULTRAMANは入れたかったなぁ。あとテレビアニメと連動している作品やFate HFみたいな三部作とかは外しましたが、「劇場版少女歌劇レヴュースタァライト」辺りも入れたかった。この縛りのせいで日本のアニメが結構外れたところあります。それとは無関係に本来ならデザート枠に丁度良い作品に「サイダーのように言葉が湧き上がる」とか「映画大好きポンポさん」とかあったんですけどね。思い入れで負けましたね。

 好きな映画が80年代洋画に多いと思ってたので今回ほぼ入らなかったのは意外でした。

 あとガンダム入れるのもなぁと思ってF91とか候補外です。

 

 以上、作成を終えての感想でした。