なつブログ

野球、アニメ、ゲームなど様々なことを思いつくまま書きます。不定期更新。

素人の戯言 プロ野球開幕1ヶ月を終えて

皆さんお久しぶりです。なつです。

需要の有無が怪しいプロ野球記事第三弾です。

今回は開幕2時間前の予想と照らし合わせて、的中させた要素、読めなかった要素などを1ヶ月の段階でまとめていこうと思います。

 

予想の記事はこちらになります。

https://andonutstabetai.hatenablog.com/entry/2020/06/19/164720

 

さて、まず私の最大の誤算。

ヤクルトの台頭を読めていなかった。

「でもこれに関してはしょうがなくないですか?」

って言いたくなるほどの予想外。

最終順位が確定するのはまだまだ先ですが、球界OBでさえ軒並み、まずヤクルトが勝負の土台に立つことさえ予想していなかったのにこの事態。

ぶっちゃけバレンティンの移籍で終わると思ってました。まさか西浦が藤川打ちからしばらく覚醒したり、山崎が安定して好成績残すなんて誰も思わないです。

そして村上が昨年の低打率が嘘のように、3割を軽々と超える安定感で打ち続けています。しかも得点圏、特に試合が決まるような勝負所は絶対に外さないチームの「大黒柱」としての役割を完璧にこなしている。確かに長打力は凄まじい選手であることは既に証明していましたが、ここまで早く打率も上げて完成形を見せてくるとは思いませんでした。

まだまだシーズンは長いですが、このペースでタイトルを獲って日本の未来を担って欲しいものです。

ただ梅野と清水の登板数がリーグトップ(とはいえ下と大きな差はないですが)であるなど、中継ぎに確実に負担がかかっており、先発も小川と高梨がローテでフル回転するなど枚数の少なさは確実にジワジワとダメージを与えています。好投のスアレスもいつもの行方不明。

なんとか打線で押し勝っていますが、不安要素は山積み。

ホーム6連戦、ビジター6連戦などの影響で大型連勝、大型連敗が多いシーズンであることは現時点で明らかであり、その上でこの投手への負担であれば昨年のような投手崩壊と、それに端を発する連敗がまた起こる可能性も十分にあるので、まだまだ予断を許さない状況です。

しかし誰も予想だにしなかった好スタートと村上のあまりに早い一本立ちは明らかに昨季よりプラスのポイント。最終順位Aランクの可能性も見えてきましたね。

 

6位予想のヤクルトの思わぬ好スタートの反省をしたところで、次は5位予想の広島。

こちらは予想通り7/23日現在5位ですね。

私の予想外はルーキー森下の抜群の安定感。開幕前は文句のつけようのない投球をする日が多い一方で、時折炎上することもあったので、どちらの森下が出るかという点を不安要素に挙げたのですが、現時点では全ての登板で圧巻の投球。ルーキーの及第点を軽々超えています。

中継ぎに負担をかけないためにルーキーながら長いイニングを任されることも多く、スタミナが切れたところで失点して防御率を上げて交代ということもある中で、防御率2点台はやはり素晴らしい。佐々岡監督の方針でコンディション不良と見るやすぐさま調整に入るなど、酷使に関しても細心の注意が払われている模様。

新人王目指して頑張って欲しいところです。

あとはプリンスこと堂林の覚醒は流石に予想外も予想外で腹抱えて笑いました。

こういう確変は面白いし、そもそも甲子園のスターは大抵応援しているので、ぜひ首位打者のタイトルを獲得してほしいですね。

 

で、広島に関して私の予想通りだったのはやはり中継ぎの崩壊。既に「スットコドッコイ」でお馴染みのスコットを代表として、中継ぎ全体の安定感に欠ける投球で一点差のゲームを全て落としている(はず)というのが現状です。

打線が奮起しても終盤に追いつかれ引き分けに持ち込まれるというケースが既に3回。防御率で見れば悪くない投手も肝心の勝負所で一点差を守り切れていないという投球内容。

佐々岡監督の日替わり守護神の方針が吉と出るか凶と出るか。この辺りが残り90試合の鍵となるでしょう。

 

4位予想のDeNA。こちらも予想通りの順位。

案の定と言うべきか最大の問題は中継ぎ。私は開幕前に山崎康晃に繋がるまでの中継ぎのピースをどう揃えるかという話をしましたが、太って体のキレがなくなったのか、その山崎康晃すら大不振。国吉、三嶋、パットンとエスコバー以外のブルペン陣がパッとしない成績なのも昨年と同じ。これでは勝てる試合も勝てません。

更にはラミレス監督は中継ぎを積極起用し、好投の濱口を降板させて中継ぎの炎上で敗北を招いたり、同点にされるや否や山崎を降板させて国吉を登板させてサヨナラ勝ち越し2ランで敗戦など、その策が全て裏目に出ています。

オースティンのケガの多い体質も予想外で、開幕時あれほど脅威的であった打線も、オースティンの離脱で繋がりを失い、徐々に迫力を失いつつあります。

梶谷、ソト、宮崎、佐野らは奮起していますが、ロペスの不振とオースティンの離脱で「線」としてうまく機能しなくなっているのが現状です。

オースティンの復帰という起爆剤で上位躍進はまだまだありますが、投手陣に代わりの中継ぎ候補などの上がり目がなく、絶賛ブレーク中の平良など先発の頑張りだけではラミレス監督の継投策もあって優勝を狙うのは正直難しいと予想します。

 

3位予想中日。

ほんま…勘弁したってくれや…頼むわ。

阪神の次に応援している中日は今年も故障者の連続に苦しむ日々。なんなら昨年までより一層酷い状況に。

見覚えのあるアルモンテの離脱に始まり、チームの柱である高橋周平がまさかの離脱。さらにはサードを守ることができる堂上直倫が離脱していたので急遽高卒ルーキーの石川昂也がスタメン出場するという予想外の事態に。

その石川が1年目から類い稀なセンスで、ナゴヤドームのフェン直(要は他球場でいうホームラン)2本を含む二塁打3本を放つなど大器の片鱗を見せているのが救いです。

投手陣に目を向ければ今月中に復帰が決まりはしましたが、数少ない先発の柳がしばらく離脱していたり、梅津と山本拓実という若きエース候補2人が期待に応えられない投球が続いていたりと苦しい状況。今季オフの去就が注目されるエース大野雄大は開幕直後こそ不安定でしたが、菅野との熱い投げ合いを経て復調。しかし未だに勝ち星はなく、やはりまだ苦しい状況です。

早い段階で先発を降板させる与田監督の采配と先発陣の不調により中継ぎにかなり負担がかかっており、いつ中継ぎが崩壊してもおかしくありません。

個人的には7/23のランナーを多く出しながら5回1失点の好投を続けていた岡野を80球で降板させた采配が疑問で、例え不安定でも好投を続けている先発に7回まで全て託すくらいの采配をしなければ今季は勝ち「続ける」ことが難しいと考えています。

従来のシーズンと違う連戦続きの今季は、ある程度割り切って先発に託さないと、1つの試合を中継ぎを注ぎ込んで勝ちに行く代わりに、先の数試合を捨てることになります。しかもそれで負けているのですから、尚更「最悪の負け方」と言わざるを得ません。

好調のA.マルティネスの代わりに定期的に加藤をスタメン捕手に指名するなど、疑問符のつく采配が多い与田監督ですが、故障離脱と同等以上にその采配の意味は重そうです。

 

2位予想の阪神

守屋とエドワーズの離脱、故障明けの岩崎の不調、中々上がらない藤川の調子などによる一時的な中継ぎ崩壊も予想外でしたが、正直最大の予想外は矢野監督の頑なな起用でした。

そもそも開幕前に3割打っている北條をベンチに幽閉し、二軍試合にすら中々出張させず、試合感を奪ったかと思えば、代わりに開幕前1割台の木浪を起用し、しかもその木浪が案の定の絶不調。近本と比べればマシですが、それでもコンスタントに2割前後を行ったり来たりする時期が長く、12球団で源田に次ぐUZRという脅威的な守備面での成長の分を差し引いて余りある酷い打撃でした。下位打線で点が取れないという今季の問題の1番の理由は8番に鎮座し、早打ちでポップフライを打ち続ける木浪です。

そして1番2番で長らく起用し続けた近本は打率2割の壁さえ越えられず。確かに実績の薄い木浪と違って、昨年ほぼ全ての試合に出場し、盗塁王と新人特別賞を受賞した既に不動のレギュラー。チームの顔として期待したい気持ちも痛いほどわかります。

しかしこれほどまでに打てなければ、流石に下位打線に置くことは考えるでしょうし、本人のためにも一度ファームで調整という考えもありでしょう。にも関わらず、本当に最近まで1番センターに矢野監督は近本を固定し続けました。確かにセンターを守れる選手が少ないという事情もありますが、それでも打順を下げるくらいの手は打つべきだったと思います。

deltaの指標において打撃面でこの2人は6球団の同ポジションと比べて打撃面でこれだけの損失を出しています。

f:id:andonutstabetai:20200724024343j:image

 

まだまだあります。2年連続GG賞にしてセ・リーグ随一の打てて走れる捕手、最早「セ界最強の捕手」と読んでも差し支えないであろう梅野を原口も坂本と併用。2人がダメとは言いませんが、阪神の数少ない武器であり基本的に梅野固定でいいところを何故「競争」などと曰い、併用にしたのか理解に苦しむし、それなら他のポジションでこそ均等に機会を与え、「競争」をさせるべきだったでしょう。

そして極め付けがオープン戦首位打者で実績も調整も十分だった大山を練習試合の段階から干し、開幕後もベンチに幽閉。結果としてチームが勝ち出したのは、チームを支えていたマルテの離脱で大山を使う選択を強いられ、大山が出場し始めてから。

チームの流れが変わったのは明らかに梅野と大山が固定され始めてからです。マルテが悪かったとは言わないし、寧ろ彼の出塁がどん底に沈む阪神の数少ない光でした。問題はどんな形であれ大山を使うという姿勢を何故見せなかったのかという点。これでは何のために大山に外野の練習をさせたりしていたのかわかりません。

 

2勝10敗から何とか借金返済を完了しましたが、今度はその躍進を支えた糸原が離脱。

糸井、糸原、サンズ、大山の流れ(+ボーア)でしか点を取れていないのが現状で、その要が抜けるのは手痛い。なんとか梅野の後に続く下位打線で点が取れるようにしなければ勝ち数は伸びないでしょう。

予想外の収穫といえばボーア、サンズの適応の速さ。流石にここまでは期待してなかった…。

中継ぎの崩壊は例によって救世主の登場、今年は馬場と望月になりそうですが、彼らによって防がれつつあります。こういう所は実に阪神らしくていいですね。

予想通りどころか予想以上に先発ローテーション5枚(西、青柳、岩貞、秋山、ガルシア)が機能しているのもありがたい。おかげで中継ぎ負担は他チームと比べてマシな部類に入りそうです。そこに藤浪が復活してきて、まずまずの内容を残した所なので、予断は許しませんが取り敢えず6枚揃いました。他には巨人くらいしかここまで揃っているチームはないため、かなり大きなアドバンテージです。

やはりここからの勝負の鍵を握るのは打線。一発が出始めているので、問題は繋がりをどう作るかです。

 

そして1位予想の巨人。

予想以上に強い。開幕当初穴と思われていた先発ローテーションが見事に揃っています。

高卒2年目で3連勝を記録し、森下の新人王予想に待ったをかける戸郷の存在も大きいです。

更には走塁面での若手の積極起用など原采配がズバリ的中し、同時にベテランも腐らせない。

特に言うことがないです。

今季は他のチームが自滅で星を落とすケースが多く、監督の手腕が問われるシーズンとなっていますが、巨人(と後は元から投手に関して割り切ってるヤクルト)だけが今のところ自滅という形を作っていないのが凄いですね。

 

以上。これだけ。

 

こんな風に振り返ってみましたが、巨人の先発問題以外の開幕前から考慮していた問題はやはり依然問題としてチームに影響を与えていますし、そこそこ予想通りだったのかなと思います。

現在Aランクのチームにはポジティヴな予想外がつきものというのも面白いです。

一番の予想外といえば矢野監督や与田監督の采配傾向を考慮していなかったことですかね。

昨季を見ていれば分かっていたことなのですが、ついつい監督という要素を忘れてしまいました。

 

しかし今季はまだ残り90試合もあります。割合にして1/4しか終わっていません。

大型連勝、大型連敗の多い、大味なシーズンとなることはこの1ヶ月で嫌と言うほどわかりましたし、現時点での順位なんて全くあてになりません。

これからもプロ野球から目を離せないですね。

 

ということで、うまくまとまったところで今回はここまで。

ありがとうございました。