なつブログ

野球、アニメ、ゲームなど様々なことを思いつくまま書きます。不定期更新。

素人の戯言 プロ野球開幕1ヶ月を終えて

皆さんお久しぶりです。なつです。

需要の有無が怪しいプロ野球記事第三弾です。

今回は開幕2時間前の予想と照らし合わせて、的中させた要素、読めなかった要素などを1ヶ月の段階でまとめていこうと思います。

 

予想の記事はこちらになります。

https://andonutstabetai.hatenablog.com/entry/2020/06/19/164720

 

さて、まず私の最大の誤算。

ヤクルトの台頭を読めていなかった。

「でもこれに関してはしょうがなくないですか?」

って言いたくなるほどの予想外。

最終順位が確定するのはまだまだ先ですが、球界OBでさえ軒並み、まずヤクルトが勝負の土台に立つことさえ予想していなかったのにこの事態。

ぶっちゃけバレンティンの移籍で終わると思ってました。まさか西浦が藤川打ちからしばらく覚醒したり、山崎が安定して好成績残すなんて誰も思わないです。

そして村上が昨年の低打率が嘘のように、3割を軽々と超える安定感で打ち続けています。しかも得点圏、特に試合が決まるような勝負所は絶対に外さないチームの「大黒柱」としての役割を完璧にこなしている。確かに長打力は凄まじい選手であることは既に証明していましたが、ここまで早く打率も上げて完成形を見せてくるとは思いませんでした。

まだまだシーズンは長いですが、このペースでタイトルを獲って日本の未来を担って欲しいものです。

ただ梅野と清水の登板数がリーグトップ(とはいえ下と大きな差はないですが)であるなど、中継ぎに確実に負担がかかっており、先発も小川と高梨がローテでフル回転するなど枚数の少なさは確実にジワジワとダメージを与えています。好投のスアレスもいつもの行方不明。

なんとか打線で押し勝っていますが、不安要素は山積み。

ホーム6連戦、ビジター6連戦などの影響で大型連勝、大型連敗が多いシーズンであることは現時点で明らかであり、その上でこの投手への負担であれば昨年のような投手崩壊と、それに端を発する連敗がまた起こる可能性も十分にあるので、まだまだ予断を許さない状況です。

しかし誰も予想だにしなかった好スタートと村上のあまりに早い一本立ちは明らかに昨季よりプラスのポイント。最終順位Aランクの可能性も見えてきましたね。

 

6位予想のヤクルトの思わぬ好スタートの反省をしたところで、次は5位予想の広島。

こちらは予想通り7/23日現在5位ですね。

私の予想外はルーキー森下の抜群の安定感。開幕前は文句のつけようのない投球をする日が多い一方で、時折炎上することもあったので、どちらの森下が出るかという点を不安要素に挙げたのですが、現時点では全ての登板で圧巻の投球。ルーキーの及第点を軽々超えています。

中継ぎに負担をかけないためにルーキーながら長いイニングを任されることも多く、スタミナが切れたところで失点して防御率を上げて交代ということもある中で、防御率2点台はやはり素晴らしい。佐々岡監督の方針でコンディション不良と見るやすぐさま調整に入るなど、酷使に関しても細心の注意が払われている模様。

新人王目指して頑張って欲しいところです。

あとはプリンスこと堂林の覚醒は流石に予想外も予想外で腹抱えて笑いました。

こういう確変は面白いし、そもそも甲子園のスターは大抵応援しているので、ぜひ首位打者のタイトルを獲得してほしいですね。

 

で、広島に関して私の予想通りだったのはやはり中継ぎの崩壊。既に「スットコドッコイ」でお馴染みのスコットを代表として、中継ぎ全体の安定感に欠ける投球で一点差のゲームを全て落としている(はず)というのが現状です。

打線が奮起しても終盤に追いつかれ引き分けに持ち込まれるというケースが既に3回。防御率で見れば悪くない投手も肝心の勝負所で一点差を守り切れていないという投球内容。

佐々岡監督の日替わり守護神の方針が吉と出るか凶と出るか。この辺りが残り90試合の鍵となるでしょう。

 

4位予想のDeNA。こちらも予想通りの順位。

案の定と言うべきか最大の問題は中継ぎ。私は開幕前に山崎康晃に繋がるまでの中継ぎのピースをどう揃えるかという話をしましたが、太って体のキレがなくなったのか、その山崎康晃すら大不振。国吉、三嶋、パットンとエスコバー以外のブルペン陣がパッとしない成績なのも昨年と同じ。これでは勝てる試合も勝てません。

更にはラミレス監督は中継ぎを積極起用し、好投の濱口を降板させて中継ぎの炎上で敗北を招いたり、同点にされるや否や山崎を降板させて国吉を登板させてサヨナラ勝ち越し2ランで敗戦など、その策が全て裏目に出ています。

オースティンのケガの多い体質も予想外で、開幕時あれほど脅威的であった打線も、オースティンの離脱で繋がりを失い、徐々に迫力を失いつつあります。

梶谷、ソト、宮崎、佐野らは奮起していますが、ロペスの不振とオースティンの離脱で「線」としてうまく機能しなくなっているのが現状です。

オースティンの復帰という起爆剤で上位躍進はまだまだありますが、投手陣に代わりの中継ぎ候補などの上がり目がなく、絶賛ブレーク中の平良など先発の頑張りだけではラミレス監督の継投策もあって優勝を狙うのは正直難しいと予想します。

 

3位予想中日。

ほんま…勘弁したってくれや…頼むわ。

阪神の次に応援している中日は今年も故障者の連続に苦しむ日々。なんなら昨年までより一層酷い状況に。

見覚えのあるアルモンテの離脱に始まり、チームの柱である高橋周平がまさかの離脱。さらにはサードを守ることができる堂上直倫が離脱していたので急遽高卒ルーキーの石川昂也がスタメン出場するという予想外の事態に。

その石川が1年目から類い稀なセンスで、ナゴヤドームのフェン直(要は他球場でいうホームラン)2本を含む二塁打3本を放つなど大器の片鱗を見せているのが救いです。

投手陣に目を向ければ今月中に復帰が決まりはしましたが、数少ない先発の柳がしばらく離脱していたり、梅津と山本拓実という若きエース候補2人が期待に応えられない投球が続いていたりと苦しい状況。今季オフの去就が注目されるエース大野雄大は開幕直後こそ不安定でしたが、菅野との熱い投げ合いを経て復調。しかし未だに勝ち星はなく、やはりまだ苦しい状況です。

早い段階で先発を降板させる与田監督の采配と先発陣の不調により中継ぎにかなり負担がかかっており、いつ中継ぎが崩壊してもおかしくありません。

個人的には7/23のランナーを多く出しながら5回1失点の好投を続けていた岡野を80球で降板させた采配が疑問で、例え不安定でも好投を続けている先発に7回まで全て託すくらいの采配をしなければ今季は勝ち「続ける」ことが難しいと考えています。

従来のシーズンと違う連戦続きの今季は、ある程度割り切って先発に託さないと、1つの試合を中継ぎを注ぎ込んで勝ちに行く代わりに、先の数試合を捨てることになります。しかもそれで負けているのですから、尚更「最悪の負け方」と言わざるを得ません。

好調のA.マルティネスの代わりに定期的に加藤をスタメン捕手に指名するなど、疑問符のつく采配が多い与田監督ですが、故障離脱と同等以上にその采配の意味は重そうです。

 

2位予想の阪神

守屋とエドワーズの離脱、故障明けの岩崎の不調、中々上がらない藤川の調子などによる一時的な中継ぎ崩壊も予想外でしたが、正直最大の予想外は矢野監督の頑なな起用でした。

そもそも開幕前に3割打っている北條をベンチに幽閉し、二軍試合にすら中々出張させず、試合感を奪ったかと思えば、代わりに開幕前1割台の木浪を起用し、しかもその木浪が案の定の絶不調。近本と比べればマシですが、それでもコンスタントに2割前後を行ったり来たりする時期が長く、12球団で源田に次ぐUZRという脅威的な守備面での成長の分を差し引いて余りある酷い打撃でした。下位打線で点が取れないという今季の問題の1番の理由は8番に鎮座し、早打ちでポップフライを打ち続ける木浪です。

そして1番2番で長らく起用し続けた近本は打率2割の壁さえ越えられず。確かに実績の薄い木浪と違って、昨年ほぼ全ての試合に出場し、盗塁王と新人特別賞を受賞した既に不動のレギュラー。チームの顔として期待したい気持ちも痛いほどわかります。

しかしこれほどまでに打てなければ、流石に下位打線に置くことは考えるでしょうし、本人のためにも一度ファームで調整という考えもありでしょう。にも関わらず、本当に最近まで1番センターに矢野監督は近本を固定し続けました。確かにセンターを守れる選手が少ないという事情もありますが、それでも打順を下げるくらいの手は打つべきだったと思います。

deltaの指標において打撃面でこの2人は6球団の同ポジションと比べて打撃面でこれだけの損失を出しています。

f:id:andonutstabetai:20200724024343j:image

 

まだまだあります。2年連続GG賞にしてセ・リーグ随一の打てて走れる捕手、最早「セ界最強の捕手」と読んでも差し支えないであろう梅野を原口も坂本と併用。2人がダメとは言いませんが、阪神の数少ない武器であり基本的に梅野固定でいいところを何故「競争」などと曰い、併用にしたのか理解に苦しむし、それなら他のポジションでこそ均等に機会を与え、「競争」をさせるべきだったでしょう。

そして極め付けがオープン戦首位打者で実績も調整も十分だった大山を練習試合の段階から干し、開幕後もベンチに幽閉。結果としてチームが勝ち出したのは、チームを支えていたマルテの離脱で大山を使う選択を強いられ、大山が出場し始めてから。

チームの流れが変わったのは明らかに梅野と大山が固定され始めてからです。マルテが悪かったとは言わないし、寧ろ彼の出塁がどん底に沈む阪神の数少ない光でした。問題はどんな形であれ大山を使うという姿勢を何故見せなかったのかという点。これでは何のために大山に外野の練習をさせたりしていたのかわかりません。

 

2勝10敗から何とか借金返済を完了しましたが、今度はその躍進を支えた糸原が離脱。

糸井、糸原、サンズ、大山の流れ(+ボーア)でしか点を取れていないのが現状で、その要が抜けるのは手痛い。なんとか梅野の後に続く下位打線で点が取れるようにしなければ勝ち数は伸びないでしょう。

予想外の収穫といえばボーア、サンズの適応の速さ。流石にここまでは期待してなかった…。

中継ぎの崩壊は例によって救世主の登場、今年は馬場と望月になりそうですが、彼らによって防がれつつあります。こういう所は実に阪神らしくていいですね。

予想通りどころか予想以上に先発ローテーション5枚(西、青柳、岩貞、秋山、ガルシア)が機能しているのもありがたい。おかげで中継ぎ負担は他チームと比べてマシな部類に入りそうです。そこに藤浪が復活してきて、まずまずの内容を残した所なので、予断は許しませんが取り敢えず6枚揃いました。他には巨人くらいしかここまで揃っているチームはないため、かなり大きなアドバンテージです。

やはりここからの勝負の鍵を握るのは打線。一発が出始めているので、問題は繋がりをどう作るかです。

 

そして1位予想の巨人。

予想以上に強い。開幕当初穴と思われていた先発ローテーションが見事に揃っています。

高卒2年目で3連勝を記録し、森下の新人王予想に待ったをかける戸郷の存在も大きいです。

更には走塁面での若手の積極起用など原采配がズバリ的中し、同時にベテランも腐らせない。

特に言うことがないです。

今季は他のチームが自滅で星を落とすケースが多く、監督の手腕が問われるシーズンとなっていますが、巨人(と後は元から投手に関して割り切ってるヤクルト)だけが今のところ自滅という形を作っていないのが凄いですね。

 

以上。これだけ。

 

こんな風に振り返ってみましたが、巨人の先発問題以外の開幕前から考慮していた問題はやはり依然問題としてチームに影響を与えていますし、そこそこ予想通りだったのかなと思います。

現在Aランクのチームにはポジティヴな予想外がつきものというのも面白いです。

一番の予想外といえば矢野監督や与田監督の采配傾向を考慮していなかったことですかね。

昨季を見ていれば分かっていたことなのですが、ついつい監督という要素を忘れてしまいました。

 

しかし今季はまだ残り90試合もあります。割合にして1/4しか終わっていません。

大型連勝、大型連敗の多い、大味なシーズンとなることはこの1ヶ月で嫌と言うほどわかりましたし、現時点での順位なんて全くあてになりません。

これからもプロ野球から目を離せないですね。

 

ということで、うまくまとまったところで今回はここまで。

ありがとうございました。

深夜のお話 好きな映画について

前略。好きな映画について語ります。

今回はアニメーション映画を含まない方向で。

特別つまらない映画を見たという記憶はないのですが、私はなぜか邦画に苦手意識があり、レンタルで借りるのは100%洋画です。ド派手なアクションやエッジの効いたジョークが好きな、子供っぽく、同時に捻くれた性分なので、その点で洋画の方が合っているのでしょう。

そんなわけで今回紹介する数本はいずれも洋画。興味がない人にもぜひ見ていただいて、感想を聞いてみたいものです。

基本的にネタバレは抜きの方向なのでご安心を。

 

それでは早速一本目。

f:id:andonutstabetai:20200625010600j:image

きっと、うまくいく(原題 3idiots)

恐らく日本で一番有名なインド映画(インド映画に詳しくないので自信ない)。

「三馬鹿」のタイトルの通りにインドの大学で出会った3人の若者が面白おかしくバカ騒ぎをする映画です。

私は友人に勧められて、初めて見たのですが、その友人との会話がこちら。

f:id:andonutstabetai:20200625010913j:image

まさに小並感。

しかしそれくらい感無量になる作品でした。見た後はなんだかムズムズするくらいの底抜けに明るい気持ちと高揚感に包まれるオススメの一本。

本作の語り手であるファルハーンは大学で、風変わりだけど学問を愛する青年ランチョーと神経質な貧乏学生ラージューと出会います。

そして物語は学生時代の数年後、ハルファーンがラージューと共に行方不明のランチョーを探しに旅立つ場面から始まり、ランチョーがどういう男であったか数々のエピソードを通して描写されていきます。

学問の本質を求める学問好きで、同時に悪戯好きでもあるランチョーは、凝り固まった考えを持つ実利主義の教授としばしば対立。目の敵にされたことで3人は様々な事態に巻き込まれますが、それをランチョーの悪知恵で切り抜けていきます。

その中で2人もだんだんとランチョーの持つ生来の明るさ、彼が唱える魔法の呪文「Aal izz well」(All is well 大体は邦題の「きっと、うまくいく」に近い意として用いられる)に惹かれ、毎日を共に楽しく過ごす親友となっていく。

というのが過去編の大筋です。

 

とにかくコメディのセンスが冴え渡っており、踊りで有名なインド映画だけあって音楽のセンスも抜群。エンターテイメントとしてテンポよく話が進むというのはとても素晴らしいし、それでいて3人が楽しそうに笑う姿や、作中でこれでもかと伝えられるポジティブな感情、メッセージは見る者を元気にする。

 

そんなわけで一本目はざっくりとこんな感じ。

 

それでは二本目。

f:id:andonutstabetai:20200625012726j:image

コーチ・カーター

 

洋画を見ていれば必ずと言っていいほど目にするサミュエル・L・ジャクソンが主演の、実話を元にした映画です。

この物語は薬物や殺人など若者の犯罪率が非常に高い腐敗した街、リッチモンドの高校を舞台に新任コーチのケン・カーターの就任と共にバスケットボール部が変わっていく姿を描いています。

一見するとスポ根の粗筋のようですが、実際には「若者の犯罪」や「罪を犯す若者を諦めている社会」など非常に社会的なテーマを扱っていて、その中で輝こうとする若者たちがたくましく成長していく姿、彼らに向き合い指導するカーターの熱意などヒューマンドラマとして非常に見応えがあります。

就任と同時に「コーチを呼ぶ際は敬称をつけること」「一定以上の学業成績を収めること」「試合の際は正装で会場へ向かうこと」など様々なルールを設けたカーターに多くの部員が反発し主力選手も退部。そこから物語がスタートします。

物語の中盤に起こる大きな「転」や、素晴らしいラストの「結」については、ここでは語りません。

そのため魅力が大変伝えづらいのですが、端的に言えばこの作品は自らや街をも卑下し諦めている少年たち、大人に諦められた少年たちに一人の大人が向き合い続けたことで、少年たちが「輝くことを恐れない」人間へと成長する姿を描いています。その強いメッセージは若者と、そして彼らを取り巻く大人たち全てに刺さるものがあると思います。

 

あとバスケを扱った映画なので当然バスケの描写が多いのですが、バスケ経験者である私が見ても空想じみていない「本当にキツい練習」の描写があったり、ハリウッドだけあって俳優も本当にバスケで結果を残している若者を起用し、更に実際に合宿のような練習までして撮影しているという凄まじい力の入りようで、カメラワークと相まってバスケシーンの迫力には圧倒されます。映像もとても素晴らしい映画です。

この映画に関してはネタバレ込みで今度記事を書くかも知れません。

 

それでは三本目。

f:id:andonutstabetai:20200625014742j:image

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

(Guardians of the galaxy )

 

恐らく先の二本より見ている方も多いでしょうし、説明不要の一本でしょう。

まだ見ていないという方はぜひYouTubeに上がっている冒頭シーンの映像を見て欲しい。

 

https://youtu.be/Qp2l-iB5oIk

 

このシーンだけで私は視聴を決めました。それくらいセンスに脱帽してしまうオープニング。

主人公のクイルが母の形見として愛用するウォークマンで聴く70年代の流行曲がBGMや挿入歌のような形でドンパチやってるシーンでさえもオシャレに、コミカルに彩ります。

更に独特で魅力のあるキャラクターには愛着が湧くし、何者にもなれなかった「ならず者」たちが「俺たちの手で銀河を守ってみせる」と「ヒーロー」になるという展開はまさに王道。

映画の魅力がこれでもかと詰まった一本だと思います。

続編ももちろんオススメ。

 

ここまでが鉄板のオススメ三本。

で、次に紹介するのがこの映画。(これも個別記事書くかな)

f:id:andonutstabetai:20200625015554j:image

ハングオーバー

タイトルの通りに二日酔いをテーマにしたお話。

親友ダグの結婚式の前に最後の独身パーティーと称して3人で旅に出るフィルとスチュ(順に画像左と右)。その旅にはダグの婚約者の弟にして今作一の問題児で肥満のニート、アラン(画像中央)も同行していた。

そして旅先で瞬く間に一晩が過ぎ、翌朝。宿泊している高級ホテルの最上階で気がつくと部屋は散々な荒れ具合。トイレには何故かトラがいて、スチュの前歯が抜けている。スチュが大事に持っていた祖母の形見の婚約指輪も紛失している。その上肝心の花婿であるダグが行方不明。

慌ててダグを探し始めるも、何故かフィルの腕にはカルテが巻かれ、ホテルの屋上に部屋のマットレスが刺さっているという珍事を目撃。挙げ句の果てにホテルの前に着いた途端に見知らぬ若者がパクったパトカーを持ってくる始末。

このまるで意味のわからない状況を解き明かし、ダグの行方を探すために記憶のない前夜の自分たちの行動を追っていくというのが本作の流れ。

とにかく意味不明な状況と急展開の連続、下品なジョークとテンポの良い会話が魅力で、非常に笑えますが、それより何より意味不明な状況全てに前夜の彼らの行動が関わっており、その謎が一つ一つ解けていくミステリーのような痛快さと、意味不明な状況を招いた彼らの行動の突飛さがまた笑えるという一切中だるみのない構成に唸りました。

これまで見てきたコメディ映画の中でも屈指の「計算し尽くされた」コメディ映画だと感じました。

 

続編もあるのですが、個人的に2は無駄にグロ要素を追加しただけで、一作目よりテンポも悪く何よりミステリー的な魅力もないので、個人的には駄作という感じでした。

2がダメだったので3以降も見てません。

洋画あるあるの一作目と二作目で作風が変わる典型的なやつですが、一昨目の方が良かったパターンですね。

 

作風が少し違って、二作目の方が好きなのはバッド・ボーイズとかでしょうか。

 

ということで今回はここまで。

誰も迷いなくオススメできる作品なのでぜひ一度見てみてください。

紹介した四作品について何かしら感想が聞けると嬉しいです。

 

それでは。

春のボーア

あったかいし13時だ。
読売テレビを見よう。
西のピッチングに、西のホームラン。
でもこれがいちばん、春のボーア。
二ゴロに、一ゴロ たまに見逃し三振。
まあまだ春だから。
春のボーア
打つんだ。

 

今日はあつい、14時だ。
読売テレビを見よう
岩貞のピッチングに、原口のホームラン。
でも今日もだめ、春のボーア。
二ゴロに一ゴロたまに真ん中の球にのけぞって三振。
でもだいじょうぶ春だ。
春のボーア。
打つんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお梅雨な模様

矢野「ピッチャー交代!スグル!」

2020年6月19日。東京ドーム。

日本全国の野球ファンが待ちに待った開幕戦だ。対戦カードは阪神対巨人、所謂「伝統の一戦」。過密日程である今季の行方を占う大事な一戦だけに両軍勝利への執念は拮抗していた。

菅野と西という両軍エースが火花を散らす試合は予想外の形で動く。3回表に阪神先発の西勇輝が「師」である菅野からプロ初となる先制ソロホームランを放った。

それだけではない。4回裏にナカジの内野安打の間に1点を返されると、5回の表にすぐさま反撃。女房役の梅野が二塁打を放ち、続く西はまたしても菅野を捉えて二者連続となる二塁打を放つ。

 

これで2-1。その後2回をピシャリと抑えて7回裏。残るイニングは3つ。

ここで阪神監督は奇策を仕掛ける。

 

(7回1点差、うちのへなちょこ打線ではもう点は取れん。ここは逃げ切りたいから勝ちパ投入の場面や)

 

矢野監督は叫んだ。

矢野「ピッチャー交代!うーん、スグル!www」

 

なんと好投の西に代わり、矢野が告げた名前は最近まで故障離脱していた昨年防御率1.01のセットアッパー候補岩崎優。復帰後の実戦登板の機会が少なく不安要素は多い。

しかし矢野は迷わない。

 

(去年勝ちパやったし、調整中でもスグルやからいけるやろwww)

 

そんな安易な考えのもと、岩崎を送り出した矢野だったが結果は案の定。

 

カキーン!

「ファっ!?」

 

無事逆転2ランを浴び、初戦から手痛い逆転負け。せっかくの苦手な巨人に勝つ機会をみすみす逃しましたとさ。あ ほ く さ。

 

 

素人の戯言 プロ野球開幕2時間前順位予想 セ・リーグ編

2日続けてこんにちは、なつです。

今回は前置きなくチャッチャと本題です。

チームによってリサーチ不足あるかも知れません。ご容赦を。

 

まずはセ・リーグ

というかパ・リーグロクに知らんのでパ・リーグは多分やりません。

 

1位巨人

2位阪神

3位中日

4位DeNA

5位広島

6位ヤクルト

 

こう予想します。正直1〜4位は並び替えですごく悩みました。

例えばDeNAには4位にしましたが、私は虎党ですが(だからこそ?)ずば抜けた爆発力を誇るDeNA打線がかなり好きですし、高く評価しています。

しかし、先発ローテーションを担うはずの投手が相次いで離脱。私のリサーチ不足かもしれませんが、現時点でのローテーション有力候補6枚のうち6人全員がオープン戦、練習試合でそこそこ安定した結果を残せているわけでもなさそうですし、更に一番の欠点は中継ぎ。

昨年の巨人の優勝決定試合を見ていたのですが、やはり山崎康晃の前、後ろを投げる投手がいないのが厳しいです。とは言え、今季は延長10回まで。そこは大した問題にならないかも知れません。

打線は水物と言いますが、ソトやロペスなど経験と実績がある打者ですので、早々スランプなどはないでしょうし、投手陣に変化があれば1位になれるかも知れません。1位の可能性に限れば阪神や中日より高いと思っていて、15%以上は確実にあると思います。

ちなみにこの記事の執筆中にオースティンの開幕離脱が決定したので余計に4位予想の根拠が強くなりました。

 

3位予想の中日ですが、前々から多くの球界OB、そして野球ファンが認めている通り、レギュラーの固定が着々と進み、個々人の結果は出てきています。故障と勝負弱さに悩まされてきましたが、そろそろ飛躍する頃です。セで阪神の次に気になるチームだけにAランク期待しています。

そのために一番の鍵はまず捕手と抑えの固定。特に抑えですね。「先攻逃げ切り」が大事になる今季ですが、中日のクローザー候補岡田は練習試合で惨憺たる結果(個人的には09年甲子園から応援しているので頑張ってほしい…)。昨季のようにスズキンブレルに託すことになるのか。とにかく現状一番のウィークポイント。若手の候補でいえば藤嶋が面白いと思います。

注目の先発投手はもちろん若き右腕2人。梅津と山本。昨季遅れて一軍に合流しながら、安定感のある投球でブレークを予感させた梅津。山本の方は更に若く経験もあまりないので安定感などに不安も多いですが、とにかくこの2人が今年一年投げ切ること、そして来年も投げられることが中日の未来を左右すると思います。

山本拓実のスラッターは見ていて気持ちいいくらい曲がるので大好きです。ぜひ勝ち星を重ねてほしい。

正捕手候補のルーキー、郡司がどこまでやるのかも期待です。

 

で、順番がぐちゃぐちゃで申し訳ないですが続いては5位予想の広島。

正直Aランクはあるかも知れませんが、優勝はかなり厳しいんじゃないかと思います。

三連覇時に見られた繋がる打線の迫力、信頼できる中継ぎという二つの柱が現時点では見られない。阪神戦に限りファームの試合も見ているのですが、優勝に貢献した投手たちはハッキリ言って見る影もなく復調はまだ厳しそう。

けれど気になる選手が一人。二軍戦で見た矢崎です。四球を多く出していたし、失点こそしていましたが、ゾーンに入った球自体は少なくとも阪神の二軍打者ではまともに打てそうにないくらい迫力がありました。

「何か」がハマれば現状手薄な中継ぎとして飛躍しそうでしたね。しかし、あそこまで球が荒れてるとリードも一苦労、梅野案件ですかね。

打線は鈴木誠也だけでなく西川龍馬の台頭や、言うまでもなくチームの顔である會澤、菊池などが揃っていますが、やはり昨年の丸の移籍と田中広輔の不振の影響は依然として残っています。

森下は登板ごとに結果が180度変わるのでまだ読めないです。ただ二桁勝てる潜在能力を持っていることは確かなので、どちらに転ぶかというところでしょう。

というわけで、上位4チームより期待値は低めと見ての5位予想。

 

そして6位予想ヤクルト。

申し訳ない言い方をすると、上がり目がなかなか見えない。

まず主砲であるバレンティンの移籍が大きい。更には昨季からの補強ポイントはショートのエスコバー、ルーキーの大卒投手たちなどNPBでの実績がない選手たちで、正直すぐに全員が結果を出してチームを底上げできるとは考えづらい。

昨季絶不調の小川が復活すれば戦えるようになるかも知れません。

打線にはベテランながらまだまだ第一線で好成績を残せる青木、雄平、日本を代表する打者山田哲人、新人王の村上に加え、昨オフに球界を賑わせた塩見などブレークが期待できる若手もいるので、そこそこの結果は残せるはず。柱となる4人が続けて離脱とか起きると本当に厳しいのも事実ですが。

とにかくそんな感じで6位予想ですが、期待されてない年ほど意外と良い順位に落ち着くのがヤクルト(逆もまた然りなのですが)。蓋を開けてみるまでわかりません。

 

さて、阪神より先に1位予想の巨人。

正直、現時点での戦力と結果では絶対的首位とは予想できない。何せオープン戦最下位で練習試合再開後も投手陣全体の層の薄さを露呈していますし、冷静に戦力のバランスだけで考えれば、恐らく中日が一番整っていると思います。

 

では、なぜ1位予想か。その理由は「原監督」の一言に尽きます。

私は物心ついた頃からの虎党なので、巨人なんて応援してるやつの気がしれないし、理由なく自然と、悪趣味であるとさえ思ってしまいます。特に私の少年時代に長きにわたって政権を築いていた原監督は忌むべき宿敵。あの老獪さ漂う憎たらしい顔は「狸親父」という言葉を連想させ、シーズン中は見るだけでイライラします。

ですが、彼の采配は事実、チームを何度も優勝に導いている。

確かにかつては「巨人小笠原」をはじめとするFA選手の積極獲得が目立ち、昨年も丸の獲得とアンチ巨人の嫌う「金にものを言わせた」ように見えるスタイル。まぁ、炭谷の獲得などは巨人ファンからも顰蹙食らってましたが。

しかし、その炭谷の起用然り、昨年の王座奪還は明らかに補強だけが要因でなく、原監督の采配によるところも大きいです。

チームには柱となる丸、坂本、岡本がおり、昨年のCSが良い例ですが例え経験ある丸と坂本が不振でも岡本がいるというのはチームとしてブレがなく心強い。

そして大城など柱以外の野手陣、菅野(と中川)以外に不安要素満載の投手陣を原監督が操ることで結果としてチームの勝利に繋がってくる。

そんな得体の知れなさと「巧さ」はアンチ巨人としても認めざるを得ません。

 

では最後に阪神

今年は少なくとも5位以下はない、と思いたいです。というか、この戦力でBランクはダメ。

阪神の戦力や今季の展望については別記事にまとめましたのでご参照ください。

 

https://andonutstabetai.hatenablog.com/entry/2020/06/18/124236

 

とにかく現時点で3月からの長いスパンで見ても、安定した結果を残している投手が多いのが心強い。記事にした通り、秋山、岩貞、ガルシアがキャリアハイと同等の成績を残せるとは思いませんが、通年ローテを守ってくれるだけでチームは変わる。先発に関しては髙橋遥人の離脱を補って余りある心強さを見せてくれています。

中継ぎも他チームと比べるとかなり質も数も揃っているという印象。もちろん贔屓目ということもありますし、シーズン途中に突然炎上癖を発症する中継ぎというのもいるので予断は許しませんが、岩崎と島本、そして桑原の復活という不確定要素を差し引いても期待値はピカイチです。(岩崎は早々に戻ってきそうです)

打線に関してはボーアとサンズには正直そこまで期待してません。

「早期に二軍落ちしたサンズが指導を経て対日本用にカスタマイズされると面白いな〜」

とかは思いますけど。

今季のうちに望むことといえば昨季ようやく復活の兆しを見せた髙山がしっかりと結果を残すこと。今季スタメンから外れると思われる大山がここ2年の成績と最低でも同等の結果を残し、ステップアップを続けること。

近本、梅野、糸原などレギュラーを確たるものとしている若手中堅が安定した結果を残すこと。

そして過密日程で連戦続きの中、昨季レギュラーとしてほぼ全試合に出ている選手も休養のために欠場させるということもあります。

その中で、初めから併用が分かりきっている北條と木浪の両方が結果を残したり、上本が離脱せずに糸原をバックアップ、もしくは食ってしまうくらいの結果を残したり、そんな風に誰が出ても変わらないような高い競争力を維持すること。これが一番大事だと思います。

 

これができれば、Aランクは固い。正直爆発力不足は否めず、外国人野手の爆発という可能性の低い要素にかけなければ優勝は厳しいと思いますが、地力は確かです。

 

ぜひ15年ぶりという節目に優勝してほしい。

 

ということで開幕2時間前に書き出す超直前の順位予想でした。

エモさだけでは名作になれない KINGDOM HEARTS Ⅲ (キングダムハーツ3)

こんにちは、なつです。

今回は今更ながらKINGDOM HEARTS(以下「KH」)シリーズ第何作目かは忘れましたが、KHⅢ(以下「3」)について語っていこうと思います。

 

f:id:andonutstabetai:20200620183334j:image

 

 

先に断っておきますが、タイトルの通り基本的には低評価のレビューになりますので、聞きたくないよという方はブラウザバック。

あと昨年12月以降プレイしていないので正直記憶が怪しいところがあります。真面目なレビューならそこはしっかり正さなければなりませんが、今回はちょっとした文句なので勘弁を。

では、始めます。

 

散々な発売延期を経て2019年に満を辞して発売されたこの一本。私はPS4を持っていなかったので、お金を貯めて発売から半年以上たった昨年12月上旬にPS4とKH3を買いました。そう、KHをプレイしたいがためにわざわざPS4を買ったのです。

まずは、それほどまでにKHシリーズに愛着を持っている私のKH歴をざっくり語ります。

 

私のKH歴は少々変わっています。忘れもしない2005年12月22日。クリスマス商戦真っ只中に発売されたKH2。まさにその商戦に乗せられてサンタさんは我が家に、私の兄にKH2を届けました。しかしサンタさんはゲームに詳しくないので知りませんでした。その作品が2で、しかも実のところ「3作目」であるということを。

そんな事とは露知らず、兄と私はそのゲームを楽しみました。しかし当時小学生の我々はノーマルモードのデミックス戦で挫折。その後しばらくプレイしていなかったのですが、高学年になったときに初めてKHがわかる友達に会い、俄然やる気が出てきました。そして2をクリアし、人生初のレベリング作業もこなし、友人から1とRe:comを借りてプレイし…と言った風にのめり込みました。

その後も数年に一度は2を最初からプレイするなど「KH2」は私の人生における大事なゲームの一本となりました。

まぁ、私アクションゲームガチ勢じゃないので、FMは基本買わない(というか当時は親元にいたのでそんなにゲームなんて買ってもらえない)し、リミカとかはやらないんですけど。

 

とにかくこんな感じでKHの主にBGM、キャラクター、ストーリーが好きになったわけです。

 

ここからが漸く本題。

KH3の何がダメだったか。

 

言うまでもなく、散々待たせたくせにストーリーのボリュームが1と2どころか3Dにすら劣ってるんじゃないかとか色々ある。

 

まず一つ目。冒険の動機が下手。

前作3Dのクライマックスで闇に堕ちたことで、いつもの如く力を失ったソラ。ここでかつて力を失い、そして取り戻したヘラクレスに会いに行くってのはいいんですよ。過去に登場したステージとの絡め方が上手い。

しかし問題はそれ以降。各ワールドに降り立つ理由が薄い。マジで今現在オリンポス以外で思い出せる理由がない。なんか見つけたワールドになんとなく行ってる、くらいの感覚しかない。1では王様とリク、カイリを探すため、2では王様とリクの捜索に加えて世界の鍵穴を閉じるため、3Dでは眠ったままの世界を目覚めさせるため、といった風に明確に理由がある。しかし3の場合、確かにハートレス、ノーバディ、アンヴァースなど危険な存在が出現してはいるが、他に大きなインパクトのある理由や目的がないのだ。

「なんとなく」に見える状況に拍車をかけているのが真XIII機関の行動。彼らは序盤早々に「もう13人揃っている」とソラに告げる。

 

「え、じゃあ今何してんの?」

 

というと、一部のXIII機関(と言うより元忘却の二人組)はもしもにそなえて、光のキーブレード使い7人のバックアップとして「ニューセブンハート」なる新しいセブンプリンセスを探しているというのである。

しかしこの「ニューセブンハート」、早々に死に設定となった。まず7人が判明しないし、別にバックアップが必要になる事態はなかった。

 

実際、3序盤の真XIII機関のタスクといえばソラ(とヴェン)の再覚醒を待つことくらいなものなのである。3Dラストから3の間に下準備は完了していると言っていい。だからこそ、重大な決戦を前にお互いダラダラしているように見えるというか、なんかメリハリがないのだ。

 

更にマレフィセントとピートの行動もまずい。後述のもう一つの問題にも関わってくるが、今作の彼らの目的はキーブレード戦争以前の謎と縁深い「黒い箱」を探すこと。で、行く先々で箱っぽいものを探している(これは真XIII機関のルクソードも同じ)のだが、今作で「黒い箱」は本当のラストシーンまで登場しない。ほとんど触れられない。恐らくダークシーカー編に続く新章の肝となるのだろうが、そんなことはどうでもいい。

要はマレフィセントは今作においてソラたちにほとんど関わらず、露骨に次章に向けた行動しかしておらず、今作単体で見ればいてもいなくても変わらないのである。

メタ的な事情で絶対にディズニーワールドにないキーアイテムを探して、それを最終的に目撃する、手に入れるならまだしも、結局本編で存在がロクに触れられないから、ルクソードやマレフィセントが間抜けに見える。

同様に行動自体に意味はあるが、結果としては特に関係ないというマールーシャとラクシーヌもどこか間抜けだ。

 

そしてソラたちはなんだかんだと、過去作に比べて広さはともかく数もボリュームも微妙な気がするディズニーワールドを駆け足気味に探検する。

 

で、このディズニーワールド内の話にも少々無視できない問題がある。

ちょいちょい映画を見ていないと理解できない描写があるのだ。本編完結語を描いているトイ・ストーリーベイマックスやモンスター・ズ・インクなどはともかく、一番気になったのは本編をKHと絡めて改変しているラプンツェルだ。

原作映画でフリンがラプンツェルにのみ本名を明かすシーンをカットし、終盤で唐突に「ユージーン」呼びしだしたラプンツェルにソラたちが「ユージーン?」と疑問符を浮かべるシーン。ここはまだわかる。経緯はわかるし、原作映画と合わせて見てねというスタンスなのだろう。

だが問題はそこではない。映画のようにソラたちと同時に悪役のゴーテルサイドや場合によっては別行動の人物の描写も混ぜた結果、話のテンポが悪い上に、ぶつ切りなので所々話が繋がってないように見えたり、すぐに理解できないようなことになっている。

パイレーツ・オブ・カリビアンの方も、原作映画と同時期の話だが、こちらは逆にソラたちはほぼ無関係で最終盤以外は知らないところで勝手に映画の話が進行している。こちらに関してはテンポの悪さはないが、あまりにも本物のジャックやウィル、エリザベスの描写がないためクライマックスが全く盛り上がらない。

 

このように間違いなく過去一番、ディズニーワールドの話が盛り上がらない。

まだまだ文句はある。ボスがあまりにもポッと出なのである。確かに2の各ワールド2周目のボスも同様にXIII機関の使役するただの巨大ハートレスだが、一応そこまでのオリジナルストーリーに関わりのある登場の仕方をする。(ランド・オブ・ドラゴンなら龍脈からの出現、プライド・ランドならスカーの幻影からの出現、ポート・ロイヤルなら呪いの金貨を絡めた特殊バトルなど)

しかし特に酷いと記憶しているのが「アナ雪」でお馴染みのアレンデールのボスである。なんか犬っぽいのがハンスを覆う闇から唐突に現れるのである。物語のクライマックス、本来なら氷漬けになったアナが最後の力でハンスからエルサを庇うシーンで。

 

「そこで入れるの?」

というセンスのなさとあまりの唐突さに困惑すること間違いなしのボス登場シーンで、恐らくは歴代最低のボスバトルの入りだろう。

 

さて、他にもまだある。

例えばステージ。広いのはいいし、コロナ王国の沼のほとりにある、王冠を求める悪党が出てきた秘密の抜け道など、劇中の様々な場所が再現されていて素晴らしい。

しかし中世ヨーロッパっぽいステージを回ることができるのかと思えば、城下は非常に淡白だし、アレンデールはただの雪山だけである。モンスター・ズ・インク社は悪くないが、劇中に登場しないバックヤードばかりで、エントランス以外でもう少し再現するところがあっただろうと思う。

オリンポス、サンフランソウキョウとトイボックスは個人的には高評価。オリンポスはクリア後に行っていないが壊れてない古代建築っぽい街を歩けたら素晴らしい。サンフランソウキョウは原作映画が魅力的すぎて見劣りするが、ゲームの容量的に仕方ないし及第点だ。

 

 

そして最後の文句、満を辞してストーリーです。

まぁね。テラ、アクア、ヴェン、ロクサス、シオンなど過去作で実質的な消滅や行方不明になった人物が全員揃ったのは「エモい」し良かったと思うんだ。けど、タイトル通りそれだけでは名作になり得ないと証明したのが今作。

あまりにも唐突なシオンの登場など補完すべき要素が多すぎるし、そんなのは後続作品じゃなく本編内で完結させる義務のある話。

 

ここまでは散々言われているので、もう言わないが、ここからは散々言われてるけどもっと言ってやる。

 

それはχの存在が邪魔ということ。

正確にはχのキーブレード戦争以前の話を本筋に絡めようとした結果、全てが迷走し出したということである。

前々から散々言われているが、KHは外伝が多い。と言うよりもナンバリング以外もほとんどメインストーリーで、プレイしなくても大して支障がないのはcordedくらいだ。しかし358は多少の後付けはあれど基本的に1終盤〜2の間を描いているので本筋と絡めても、そう大きく話はぶれない。3Dはソラとリクが主人公のメインストーリーなので問題なく、BBSはシリーズ通してのボスである「ゼアノート」に迫る話で、これぞ外伝と言った話だが、本筋に絡めることに苦はないだろう。

 

問題はχである。χは明らかに本編と毛色が違うと言うか、世界観からして違う話である。本編とはかけ離れた古の時代の話だ。それを外伝としてシリーズ化するならまだしも、本筋に絡めるから全てがぐちゃぐちゃになった。

基本的にマスター・ゼアノートという悪役がいて、闇に傾倒する彼に対し世界を作り直すという彼の野望に立ち向かうというのがシリーズの大筋である。

だが、そこにキーブレード戦争以前の世界の在り方だの、預言だの、黒い箱だのと不必要にノイズとなる情報が溢れることで、話にまとまりが失われているのが現状だ。

今作が理由は不明ながら駆け足気味なのも手伝って、せっかく因縁の宿敵を倒したのに大団円感がない。

前々から「ダークシーカー編は3で終わり」とスタッフ(野村あたり)が公言していたが、この体たらくを見る前から「KH自体を3で畳むべき」と私は思っている。何なら2FMで取ってつけたBBSの伏線などを除けば割と1〜2の三部作で綺麗に纏まっている。

とにかく厨二病が大好きそうな謎めいた人物を大量に配置して、意味深長な発言ばかりさせて、謎をやたらと増やす方式はもうやめてほしい。広げた風呂敷を畳むことが一番大事だ、ということを今一度再確認して欲しい作品だった。

 

 

PS.アクション面に触れると、スタイリッシュじゃない上にステージとの関連もディズニー要素もないライド攻撃は要らないと思う

素人の戯言 開幕超直前!阪神タイガース 近年の課題と今年の鍵!

f:id:andonutstabetai:20200618124034j:image

 

推しは髙橋遥人と北條史也

 

かなりお久しぶりです、なつです。

今回のテーマはタイトルの通り。明日に迫ったプロ野球阪神の今季の展望を完全素人の阪神ファン目線から語ります。ガンダムの次の話がそれかよって感じですが、よろしくお願いします。

 

初めにことわっておきますが、この記事は所詮野球ファンの野球トークは素人の戯言です。私は野球一家に生まれましたが、私自身野球経験はありませんし、側から見るとかなり滑稽でしょう。

でもまあ、居酒屋のおっさん然り、こういうのは「知ったかぶり」を楽しむものでもあると思うので、生温かく見守ってください。

 

さて、まずは今季の阪神の展望。何より注目されているのは新加入のボーア、サンズ、エドワーズ、ガンケル、ソフトバンクから加入したスアレス、2年目のマルテ、ガルシア、あと一応二軍の呂を含んでの外国人8人体制です。

特に注目されているのはボーア。ここまで来ると引き下がれないのでしょう。半ばヤケ気味にマスコミは「バースの再来なるか」と扱っています。もはや生態の域なので多分誰一人として自分がなぜ「バースの再来」と言っているかわかってないですし、今更誰もツッコミません。過度なツッコミは野暮ってもんです。

47本打ってるブラゼルは割と十分に「バースの再来」してた気がするが、優勝していないのでノーカンなんでしょう。知らんけど。

 

正直な話、獲得時点からボーアとサンズに1年目から20本以上打つような活躍は期待してません。大活躍するにしても2年目以降に数字が伸びてくるんじゃないかなと思ってます。やはり甲子園は慣れない日本人投手と合わさると1年での適応が難しいのか(それともスカウトの目が悪いのか)阪神が獲得した野手が1年目からリーグトップクラスの数字を残すことは稀です。ここ10年ではマートンとゴメスがいますが、当たり率としてはパ球団などと比べてかなり低いです。

21世紀阪神で活躍したアリアス、シーツ、ブラゼルなどは他球団で数字を残してからの獲得ですし、阪神は今後も他球団の助っ人の動向に気を配るのが吉な気がします。

話はそれましたが、とにかく1年目から阪神が獲得した大型野手(特にスラッガータイプ)が活躍することはまずないと思っていいし、その大型契約が仇となって指導もままならず1年でサヨナラというのが実情です。このような博打ではいつまでも浪費を続けるだけだという話は今回は置いておきます。

ボーアはイチローを尊敬する親日家で練習熱心という記事もありますが、「ぐう聖」がすなわち神助っ人とは限らないことは阪神ファンには常識(脳裏をよぎるメンチとロサリオ)。現実問題適応できるかはわかりません。

逆に既に二軍落ちしているサンズは化ける可能性がありますが。マルテは一定の数字を残してくれそうですし、案外20本打つのでは?という期待感もあります。

 

で、ようやくここから本題。今年の阪神はギャンブルよろしく助っ人を揃えて、特に外国人野手の活躍にチームの成績を委ねたわけですが、もちろんチームに在籍するのは彼らだけではない。

そこで阪神の今年の鍵と、そこに見え隠れする長年の課題を語ります。

 

今年の鍵はズバリ!

 

「秋山と岩貞!(とガルシア!)」

 

はい、彼ら先発投手が鍵だと思ってます。

彼らは皆、二桁勝利経験者です。特に秋山と岩貞の2人は現状戦力と考えられない藤浪を除き、生え抜きで二桁を経験した貴重な存在。

しかし昨年の彼らの勝利数を見てみると、秋山4勝岩貞2勝。これがよくない。二桁勝利経験者が昨年は定着できてなかったんですよね。そもそもブレークして以降一度も二桁勝利していない。もちろん2人の成績が伸びていない要因として18年の阪神の壊滅的な打線というのは大きいですが。

 

阪神の大きな課題は投打ともに「定着」と「上積み」ができていないこと。

 

ブレークしそうな選手、例えば投手なら高卒2年目でローテを守った才木、昨年驚異的な負け運ながら100イニング以上でリーグトップの奪三振率を記録した私の最推し髙橋遥人などが翌シーズンには離脱。

そして16年新人王の髙山、生え抜きで20本を打った中谷など活躍した選手が「定着」できていないんですよね。

投打合わせても、ここ数年で完全定着と言っていいのは梅野と糸原だけでしょう(個人的には上本に頑張って欲しいのですが)。

更には二桁勝利を経験して「ようやくエース覚醒か!?」となっても、そこから「上積み」ができていない秋山と岩貞。

毎年活躍した選手、活躍しそうな選手はいます。けれど、それが絶妙に噛み合わない。時期がズレてしまっている。

 

だがしかし、今年は秋山、岩貞、ガルシアに復調の気配あり。全員が二桁勝つことはまずありませんが、西と青柳に加えてこの3人のうち2人が通年ローテを守ることができたら、それだけでチーム事情はガラッと変わります。

ガンケルは…うーん、どうなんでしょうね。原口のリードの時だけは好投って感じだったのに、それでも打ち込まれるし、出来不出来の差が激しいので厳しいかも。

なので取り敢えずガンケルは除外して実績ある3人がまずしっかりと投げられること。そこでしっかり軸を作った上で、終盤に才木、遥人などが帰ってくるとベスト。

 

また、もう一つの鍵として先程の「上積み」の一つである「近本と大山の活躍」も忘れてはいけません。

近本は鮮烈デビューを飾り、梅野と並んですっかりチームの顔。「2年目のジンクス」云々はともかく、こういう選手が定着できるか否かがチームの未来を変えると思います。

大山も2年連続でレギュラーなど若手の中では貴重な存在。矢野監督が今季マルテのサード起用を明言しており、外野守備も練習しているなど出場機会は怪しいところ。この1年で2年分の経験値がリセット、なんてことにはならないと思いますが、控えに甘んじている状況はよろしくない。爆発的な火力はなくとも少しずつ確実に成長してきた大山。最悪ボーアが不振でも(割と現実的なビジョンなのが悲しいところ)、大山が奮起して昨年のように、それでいて昨年より個々の力が底上げされた状態で一塁マルテ、三塁大山で固定できると強いチームになりそうです。

MLB時代の成績に如実に現れている通り、ボーアは左投手が目に見えて物凄く苦手なので、マルテと大山と3人で併用してもいいかも知れません。(矢野監督左右病だし)

 

最後にロマンの話。これは現実的な話ではなく一虎党の願望ですので聞き流してください。

今年の中継ぎ陣。現時点での戦力は守護神藤川、練習試合で無双のスアレス、新加入のエドワーズ、今季さらなる飛躍を狙う守屋、今年の台頭枠なるか谷川、急成長中のルーキー小川などですね。左はノウミサンがいますが正直年齢的にも厳しいのが結果で伝わってきます。昨年防御率1点台の岩崎、島本の離脱は確かに大きい。

しかし昨年活躍の岩崎はほぼ開幕に間に合う(矢野監督談)という調整具合。島本も実戦復帰を果たし、一軍公式戦出場もそう遠くはないでしょう。

更に私を驚かせたのは予想外の桑原の復活。17.18年の阪神を支えた右腕が練習試合で上々の調整っぷりを披露。正直もう無理かなと諦めてました。

 

もし仮に、ここまでズレていた桑原と島本、岩崎の活躍のタイミングが重なれば、3人が3人ともキャリアハイと同等かちょい下くらいの成績でも残すことができれば…。

当然シーズンごとに好調不調はあるし、特にケガ明けで完璧な投球ができる可能性は低いのはわかっていますが、実現したらと考えるとたまりませんね。

なんというか「満を辞してヒーローが揃った」感というか、PJとかドリスまで加えたら完璧に夢の中継ぎアベンジャーズ

 

さて、ここまで長々と語りましたが、高卒選手を大量獲得した昨年のドラフト戦略を見れば分かる通り、首脳陣も若手から中堅に差し掛かる世代の「上積み」を最重要任務としているのは明らか。

外国人とベテラン頼りのチームから脱却しなければならないことは分かっているはず…多分。大量の助っ人と競うことで大山が、髙山が、他の選手たちがレギュラーを勝ち取ることができたら面白い。神助っ人が活躍してももちろん面白い。

外国人だけじゃなく北條と木浪の競争などポジション争いがチームに好影響を与えることを願うのみ。

 

金本監督就任から始まった「超変革」が5年目にして1つの節目を迎えようとしています。

とにかく今年の阪神から目が離せない。

 

それでは今回はここまで。順位予想はまた別の記事でやろうと思います。

ご覧頂きありがとうございました。なつでした。